5ッ星ホテルのさらにその上の最高級ランク格付け「パラス(宮殿)」が作られたのは2011年。
その称号をはじめて受け、現在もパリを代表するパラスホテルとして、各国の王室、著名人など、世界各国の人々を魅了し続けている「ル ブリストル パリ(Le Bristol Paris)」。
高級ブランドショップが並ぶフォーブル・サントノレ通りの中でもひと際華やかな存在であり、ホスピタリティー精神の素晴らしさでも定評があります。
今回「ル ブリストル パリ」を取材でおうかがいし、スタッフの方々のフレンドリーで温かいもてなしに、直に触れることができました。
そして、敷居が高いように感じていたパラスのイメージが見事に覆りました。
私が体感したことが、少しでも伝わればうれしいです。
たった一度のハネムーン、無理のない範囲で、でもせっかくなのでちょっぴり贅沢したい!
そんなお2人に参考にしていただけたらと思います。
1.宮殿ホテル「ル ブリストル パリ」の歴史と魅力的な立地
2. 日本語対応もOK!ホテルのマスコット「ファ・ラオン」に癒される
3.日本語放送のTV・新聞・朝は和食もチョイスできます!
4.歌手で女優のジョセフィン・ベーカーの名が冠された客室
5.個性的なプールと贅沢なスパで、さらに特別感を味わう
6.パリのど真ん中に広々とした中庭!季節限定で結婚パーティも
宮殿ホテル「ル ブリストル パリ」の歴史と魅力的な立地
元々は貴族の邸宅であり、18世紀のフランス様式の建物をホテルとして開業したのは1925年のこと。
「ル ブリストル パリ」の名前は、18世紀のイギリスの旅行家で特にホスピタリティーを大事にしていたというブリストル伯爵からの由来となっております。
正面玄関にはパリ造幣局で特別に作られた美しい「PALACE」のプレート。
ホテルがあるフォーブル・サントノレ通りはシャンゼリゼやコンコルド広場、チュイルリー公園、ルーブル美術館、各大使館、そして大統領官邸のエリゼ宮も近く、高級ブランドが立ち並ぶパリ8区の代表的な通り。
フランスを代表するブランド、エルメスの本店もあるのです。
最寄りの駅はメトロ9号線と13号線の「ミロメニル(Miromesnil)」で徒歩3分。
VIPの方々のように専用車での移動も憧れますが、メトロや徒歩を利用してパリを楽しみたい方にも十分便利な立地となっております。
日本語対応もOK!ホテルのマスコット「ファ・ラオン」に癒される
一歩入った途端、華やかでラグジュアリーな雰囲気に包まれる美しいエントランス。クラシカルでありながら重厚過ぎず、明るくて気持ちよい空間です。
そんなエントランスでは、外出から帰ってきたお客さまにフロントの方がお部屋の鍵を受け渡す光景も見ることができます。
このホテルでは今もカードではなく鍵が使われ、スタッフの方とお客様の交流が大切にされているのです。
スタッフは外出から帰ってきたお客様に笑顔で声をかけ、エレベーターまでご案内します。
エレベーターが来るまで、楽しそうにお客様とお話するスタッフの方の対応も、実にさりげなく感じよく素晴らしかったです。
しかも、それぞれのお客様の話す言語や、お部屋番号などもきちんと頭に入っているように私には見受けられました。
これがよく聞く「ル ブリストル パリ」のホスピタリティーの高さなんだなぁと。真のプロフェッショナルです。
日本人スタッフも3名いらっしゃって、日本語を話すスタッフも数名。スタッフの方々でトータル25を超える言語での対応が可能だそう。
海外初心者さんにも快適に、安心して過ごせるホテルですね。
すごいなぁ・・・とため息ついていると、今回、ご案内してくださった女性のスタッフの方が『ほら、ファ・ラオンもあそこにいますよ』と教えてくださいまいした。
指さす方を見ると、エントランスの隅で眠るホテルのマスコット猫のファ・ラオンちゃんの姿が!
私が近づいても起きる気配がなく、優雅に眠り続けておりました。お顔があまり見えないのがちょっと残念。
なので、ファ・ラオンちゃんのとびきりの1枚をお借りしました。青い目で怜悧なお顔の美しい子です。
こんなかわいいマスコットの猫ちゃんがいるくらいなので、お客様のペットの同伴もOK。さすがフランス、ル ブリストル パリです。
日本語放送のTV、新聞、朝は和食もチョイスできます!
客室は190室で、そのうちスイートは100室。
内装デザインは気品漂うヨーロッピアンスタイルで、ルイ15世、16世様式の家具を使用しています。
どのお部屋も明るく、スイートだけではなく、スーペリアルームも40㎡以上と全室広々としているのも嬉しいポイントです。
WiFiはパスワードなしで接続ができ、日本の新聞と日本語放送の「JSTV」もお願いすれば用意していただけます。
朝食も和食のチョイスができるそう。毎日フレンチだと胃が疲れますから、これも嬉しいですよね。
通り側のお部屋は二重ガラスで二重窓。騒音も気にならず、ゆっくりホテルライフを満喫できます。
バスルームはイタリア・カレラ産の大理石を使用。
バスアメニティは以前は「ラ・プレリー(La Prairie)」でしたが、2016年から自然由来のブランド「バンフォード(Bamford)」に変更。でもラ・プレリーの製品もスパで購入が可能です。
歌手で女優のジョセフィン・ベーカーの名が冠された客室
こちらのお部屋はホテルの常連、アメリカ出身でパリで活躍した歌手で女優のジョセフィン・ベーカー(Josephine Baker)の名前が付けられた「ジョセフィン・ベーカー・スイート 」。
1975年の4月8日、ジョセフィン・ベーカー50周年の芸能生活を祝う初日の公演が行われました。
ホテルで予定されていた祝賀パーティーには、親交のあった元女優でモナコの王室に入ったグレース王妃(グレース・ケリー)をはじめ、フランス人俳優のアラン・ドロン、イタリア人女優のソフィア・ローレン、イギリス人でローリング・ストーンズのヴォーカルのミック・ジャガーなど、250名が招待されていました。
でも彼女はその初日公演の直後、脳出血に襲われ、4月12日に68歳で帰らぬ人となったのです。
この部屋には、ファッション写真家として世界的に有名なジョージ・ホイニンゲン=ヒューンによって1934年に撮影された彼女の写真や、彼女の50歳の誕生日パーティーにホテルで撮られた写真などが飾られております。
ファブリックには貴重なカシミヤ素材などが使われ、宝石箱は最高級のシルク製。
そして最上階である7階のこのお部屋からはエッフェル塔も見渡せ、ハネムーンには最高のシチュエーションとなっております。
彼女の生きた古き良き時代のパリに思いを馳せながら、こんなスペシャルなお部屋に泊まるのも、新婚旅行の素敵な思い出になりそうですね。
個性的なプールと贅沢なスパで、さらに特別感を味わう
それでは今度は、ホテルに用意されている魅力的で個性的な設備の数々をご紹介しましょう。
こちらは6階にある19世紀のヨット船室をイメージした室内プール。
温かみのあるチーク材と光がいっぱいに入る大きな窓ガラスが印象的です。
船のデッキ風のプールからは、パリの屋根の上の風景が見渡せます。
外にもテラス席があるので、デッキチェアに座り、パリの風に吹かれながら空を見ながら寛げるのも宿泊客ならではの特別な時間。
行き先はパリでも、スーツケースに水着を入れるのは忘れたくないですね!
スパは世界的に知られる高級エステブランドのスイスのラ・プレリーによる「ザ・スパ・ル・ブリストルbyラ・プレリー」。
8つのキャビン(トリートメントルーム)には明るいテラス付き。パティオが眺められるプライベートテラス付きキャビンも!
タラソテラピーやアルガンオイルベースなど、多彩なメニューから選ぶことが出来ます。
プライベートな空間でゆっくりとマッサージを受けた後は、テラスでお茶をいただくことも出来ます。
奥さまだけではなく、旦那さまもご一緒に、ル ブリストル パリでの最高にリラックスした時間を過ごすのも、素晴らしいひと時になるのではないでしょうか。
パリのど真ん中に広々とした中庭!季節限定で結婚パーティも
そしてなんといっても魅力的なのが、広大なフランス式中庭ガーデンです!
広さはこのパリのど真ん中で何と1,300㎡前後もあるそうです。
春にはマグノリアの花が咲き乱れ、ここがパリの中心に建つホテルの中であることを一瞬忘れそうになるような緑豊かな庭園です。
オープンは春から夏の限定期間ですが、この広いお庭でマリアージュ(結婚)のパーティーを開くことも出来るんですよ。
外国映画でよく見るような夢のようなシーン。ここで叶えることが出来たら最高にドラマティックですね。
ここはお庭に面したクラシックで美しいサロン。主役の花嫁が身支度を整えるのにも使えるそうです。
招待客の方々がお庭でシャンパンを飲みながら、白いウェディングドレスの花嫁が出てくるのを待つ。
そして美しい花嫁が登場すると花のシャワーがいっぱいに舞い散る・・・。そんな映画のシーンがまた思い浮かんできます。
でもホテルに宿泊しなくても、ここではお2人で素敵な時間を過ごすことが出来ますからご安心を。
次回は、一般のお客様にも開放されている、このホテルのカフェやレストラン、バーを中心にご紹介していきます。どうぞお楽しみに!
■取材協力
ル・ブリストル パリ Le Bristol Paris
ホームページ
住所:112 rue du Faubourg Saint Honore, 75008, Paris
★日本での予約・お問合せ先★
ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
ホームぺージ
電話:0120-086-230(平日9:30~18:00)