南フランス、プロヴァンス地方といえば、ラベンダーやミモザなどの花々、数々の世界遺産、「フランスで最も美しい村」に登録されている村も多いところ。
有名な画家達が描いた場所も多く、観光で慌ただしく回るより、小さな村や町にゆっくり滞在するのがおすすめです。
プロヴァンス地方で滞在するならこの町へ
多くの芸術家が愛した、田園風景や自然に恵まれたプロヴァンス地方を楽しむために、ぜひ滞在したい町のおすすめをご紹介します。
- 世界遺産の町「アヴィニョン」
- 運河とアンティークの町「リル・シュル・ラ・ソルグ」
- セザンヌの出身地「エクス・アン・プロヴァンス」
- 歴史ある赤ワインの産地として有名な「シャトーヌフ・デュ・パプ」
- ゴッホが晩年を過ごした「アルル」
- “フランスの最も美しい村”に認定された村が多いリュベロン地方
どの町も魅力的で行き先に迷ってしまいます。
世界遺産の町・アヴィニョン
アヴィニョンは城壁に囲まれた世界遺産の町。14世紀にローマの教皇庁が、70年足らずでしたがおかれていたこともあり、教皇宮殿や町のいたるところに教会や美術館などの歴史的建造物があります。
石畳の道が当時にタイムスリップさせるような雰囲気が漂っています。
夜は建物がライトアップされて幻想的。滞在すれば帰りを気にせずライトアップされた建物や町を楽しむことも出来ます。
ローヌ川は無料の連絡船で渡ることができます。木陰にシートを広げてゆっくり時間を楽しむような、観光だけでなくアヴィニョンの人達に混ざってゆっくり過ごすことも、滞在すると出来る楽しみですね。
近郊の町を効率よく回るのに、アヴィニョンを拠点にするのもおすすめです。
運河とアンティークの町「リル・シュル・ラ・ソルグ」
アヴィニョンからTERで約25分ほどの小さな町。小さなソルグ川にぐるりと囲まれた、運河とアンティークの町です。川にはカモがいて、のんびりした気分に。
いくつもの水車があり、インフォメーションのマップには町中の水車が載っているので、マップ片手に町を散策したり、いろいろなアンティークショップをまわるのも楽しいです。
日曜日はマルシェやアンティーク市が開催されお祭りのよう。すごい混み具合になります。
日帰りで訪れる人も多い町ですが、時間が取れるならぜひ滞在して、朝の爽やかな川沿いのカフェでコーヒーを飲んでみたりするのもいいですよ。
セザンヌの出身地「エクス・アン・プロヴァンス」
人口約14万人の水と芸術の都。旧市街など、歩くと歴史や文化遺産など建造物がたくさんあります。
セザンヌやピカソもくつろいだというメインストリートのミラボー通りには有名なカフェがあります。
私は小さな村から訪れて行ったので、都市の感じや店員さんの雰囲気、人の多さ、建物の威圧感に圧倒されてしまいましたが、もう少し町に馴染めたら、また違った雰囲気を味わえたのかも知れません。
こちらを拠点にするとアヴィニョンやリュベロン地方とコート・ダジュールのだいたい中間に辺りに位置するのでどこへ行くにも効率が良い町です。
南フランスハネムーンでホテル選びのポイント!
フランスのホテルのランクは1つ星から5つ星、その上が「パラスPalace」という6段階です。
星の数が多ければ高級になるけれど、規模やホテルの設備などの評価なので、星の数が少なくても、キレイで雰囲気の良いところはあるので、どう過ごしたいかによって選ぶといいですね。ちなみに、朝食は基本ついていません。
ハネムーンで泊まる宿としては、プチホテル、シャトーホテル、チェーンホテル、シャンブル ドットなども良いでしょう。
プチホテル
個人経営の小規模な宿。オーナーの趣味が反映されていて、ちょっと冒険してみたい二人には楽しい思い出になるかも。
シャトーホテル
中世のお城や修道院、貴族の別荘などを改装したホテル。普通では泊まれないようなところへ泊まること自体、素敵な思い出になること間違いなし。
ただし、だいたい不便な場所にあるので、ホテルに泊まるのが目的な計画になりますね。
チェーンホテル
大型ホテル、大きな町にある「メルキュールMercure」「ノヴォテルNovotel」など。日本にもありますね。
南仏らしさは期待出来ませんが、設備などはやはり安心感があります。
シャンブル ドット
日本で言うところの民宿。フランス版B&B(ベッド&ブレックファスト)、朝食付きです。
民宿というと、イメージがイマイチ湧きづらいかも知れませんが、伝統的な農家やシャトーホテルと同じくらいラグジュアリーなところもあるようです。
一般的には家の空いている部屋を宿泊者に提供するというスタイル。オーナーも同じ建物か敷地内に住んでいるので、家庭的な温かさや雰囲気が楽しめます。
オーナーの好みやセンスが出るため、庭やインテリアなど女性は好きな人が多いのではないでしょうか。
こちらもだいたい不便な場所にあるので、行きづらいのが難点です。それでも、ハネムーンで泊まれたら、とても思い出深い体験になるのではないかと思います。
南フランスハネムーンでどうやって滞在先やホテルを選ぶ?
行き当たりばったりも楽しいかも知れませんが、シーズン中は旅行者が集中し、オフシーズンは休業するホテルもあります。せっかくのハネムーンですから、日本から予約していくのが原則です。
滞在先の選び方
日帰りではなく、朝や夕方などゆっくり過ごしてみたいと思う町や村、あるいは拠点として便利な町を滞在先にします。
また、泊まってみたい宿泊先がある場合は、そこが滞在先になりますね。
ホテルの選び方
その町や村での過ごし方によって決めます。
駅から近いなど移動しやすい所か、町に出やすい所がいいか。ホテルでゆっくり過ごす時間があるのか、移動や観光が多くてあまりホテルにいる時間がないのか。
それほど部屋にいる時間がないなら、それなりのホテルでいいかも知れません。ホテルでゆっくり過ごす時間がある、何日か滞在するという場合なら、気持ちよく過ごせるホテルがいいですね。
あるいは、憧れの高級ホテルに泊まる日があり、他の日は予算を抑えたいという時は、星は気にせず探してみましょう。小さくても素敵なホテルや宿があるはずです。
インターネットで予約する場合
私はブッキングサイトから予約をしました。
インターネットのホテル予約サイトやガイドブック、マップなどを見て場所の確認と、オフィシャルサイトなども見て全体的に納得出来るホテルだと判断したものを選びました!
私が南仏旅行で実際に泊まったホテルをご紹介
最期に私が実際に宿泊した南フランスのホテルをダイジェストにご紹介します。ハネムーンの宿泊先を検討する参考にしていただければと思います。
アヴィニョン「ホテル・ル・コルベール」
アヴィニョンでの滞在では駅に近い宿にしました。プチホテルという感じでしょうか。
ダイニングも作り込まれていてかわいい。看板犬がいる、オーナーの趣味が素敵なかわいいホテルです。
部屋は最上階でしたが、窓は天窓なので明るいけれど眺めは見えず。
部屋は決して広くはありませんが、屋根裏部屋みたいで、明るい色使いでかわいいです。
ホテル内は絵画がたくさん、部屋の中にも飾ってあります。エレベーターが無いので、上階の場合荷物が重いと大変です。
アメニティーグッズはなく、シャンプー類は、顔・身体兼用なのか(?)1種類、液体ソープが壁に設置されてる容器に入っていました。洗面とシャワースペースが狭いです。
設備が充分でなくても面白がれるなら、ハネムーンの思い出の1ページとしてかえって記憶に残るかもしれません。
リル・シュル・ラ・ソルグ「ホテル・ル・ネヴォン」
ソルグ川のほとりにあり、町の中心部にも行きやすい場所のホテル。
清潔で綺麗な部屋、設備も十分です。それほど広くはありませんが、気になりませんでした。
トイレ手前に洗面があります。明るくてシャワーブースも使いやすいと思いました。
ベランダからは庭と川、カモがいるのが見えます。朝、庭に出させてもらってカモを間近で見ていました。
ベランダからの眺め。
エクス・アン・プロヴァンス「アルテア エクス サントル」
作曲家が住んでいた邸宅を改装したホテルとのこと。
ここも設備は十分、なんと電気ケトルがありました。日本ではどのホテルにも大体ありますがフランスではランクによるのかもしれませんが、無いところも多いです。
部屋で温かいものが飲めると思うと嬉しかったです。
広さと雰囲気もチェーンホテルのような洗面とシャワースペースでした。
南仏ハネムーンならこんなホテルもおすすめ!
◆アヴィニョン「ラ・ミランド」5つ星
フランス革命の時の持ち主から館を購入、昔の手法で18世紀の館としてホテル仕様にリノベーション。調度品も修復された骨董品が使われていたり、博物館級のホテルのインテリアは部屋ごとに異なりセンスも抜群。
◆アヴィニョン「オテル・ドゥーロップ」5つ星
伯爵の邸宅を18世紀からホテルとして1900年発行のミシュランガイド初版に、アヴィニョンのホテルで唯一掲載された。上質な家具などが置かれ、シンプルでエレガントな部屋はゆっくり過ごせそう。
◆リル・シュル・ラ・ソルグ「ラ・メゾン・シュル・ラ・ソルグ」4つ星
17世紀の邸宅を改装。4部屋と少ないがそれぞれ趣の違うスイート。緑のある中庭にはプールもあり美しいホテル。
◆リル・シュル・ラ・ソルグ「ヴィラ・モンローズ」シャンブルドット
旅の参考にした本の著者の宿であり、1日1組限定。フランス語が出来なくても安心。南青山のレストランのオーナーシェフだったパートナーが地元プロヴァンスを日本語で案内してくれるプライベートチャーターなどもある。
◆エクス・アン・プロヴァンス「ル・ピゴネ」5つ星
18世紀の貴族の別荘の雰囲気が残るホテル。広大な敷地は、中心街から歩いて15分程しか離れていないとは思えないほど人里離れた場所にいる気分に。庭園からはサント・ヴィクトワール山が見え、散歩が心地よい春や夏に滞在したい。
◆エクス・アン・プロヴァンス「ヴィラ・ガリシ」5つ星
エクスの旧市街から歩いて10分の別荘地にある山を望むホテル。豪華でエレガントな内装の部屋、屋外プールやスパも併設。
フランスのホテルにはスリッパがありません。飛行機の中でも使えるので、室内履きなどを持っていくといいですね。
洗面所にあるコップは、日本ではガラスですがプラカップが多かったです。
星の数が少ないと、部屋などは綺麗であってもアメニティーグッズが充分揃っていないなどがあります。
Wi-Fiは、どのホテルもアクセスコードやパスワードが表示され使える状態でしたが、やはり小さな町などでは遅いとか、なかなか繋がりにくいことも多かったです。
南仏プロヴァンス地方、ハネムーンのホテル選びまとめ
少しは冒険してもいいよ!というカップルは、星の数を気にせずに選んでみると色んな意味で思い出になるかも知れません。
でも、せっかくのハネムーンだし最低限は揃っていてほしいというなら、チェーンホテルなど少し規模の大きいホテルやシャンブルドットなどがいいでしょう。
観光に便利な滞在先は、アヴィニョンとエクス・アン・プロヴァンスがおすすめ。
ホテル探しのポイントは、ホテルでの滞在時間や滞在の目的によって、立地やここだけは外せないという設備等の基準があればそこを元に、星を気にしすぎずに探してみるのがいいかもしれません。
シャンブルドットや、特にシャトーホテルなどは一生の素敵な思い出になるはず。新婚旅行のプロ、ハネムーンSに相談して旅のコーディネートと予約をしてもらうのがおすすめです。