沖縄人の結婚式にびっくり!

家族とともに沖縄県へ移住した元ウェディングプランナーのKEIです。沖縄ハネムーンを予定されている方に魅力的な情報と、現地ならではの旬な話題を提供したいと思います。

沖縄に移住して早6年。ありがたいことにこちらでも友人ができ、結婚式にも招待してもらいました。そこで初めて触れた、沖縄の結婚式事情。

なんとも本土と違う雰囲気なのです!そこで私が驚いた、うちなんちゅ(沖縄人)ならではの結婚式事情についてご紹介していきます。

沖縄人の結婚式に参列する人数が桁違い!なんと200名以上がざら

招待人数が桁違いの沖縄人結婚式

ウェディングプランナーとして現場にいたときでも、結婚式の招待人数は多くても80名強。世間一般では地味婚、ナシ婚など、結婚式の規模も少なくなっている傾向にあります。

にもかかわらず、うちなんちゅの結婚式は200名以上という招待人数もざら!中には600名という招待人数で結婚式をされる方もいます(ご子息・ご令嬢の結婚式というわけではありません)。

初めて友人の結婚式に参加した際は、300名を超える人数だったので『この人数、芸能人なみだな…』と感じたことがとても印象的でした。

なぜ沖縄人の結婚式では、大人数になるかをご紹介していきます。

新郎新婦の友人だけでなく、両親の友人までご招待

本土の披露宴では、ご招待する友人は新郎新婦の友人が主。中にはご両親の友人を招待されることもあるかと思いますが、それはきっとご自身もお世話になっている場合や、親しくしているという経緯が合ってこそかと思います。

うちなんちゅの結婚式では、特に深いつながりがなくてもご招待。もちろんご両親の友人と新郎新婦が親しい場合もあるかと思いますが、結婚式当日に初めて出会う、父の友人(しかもどんなつながりか知らないと言うことも!)が自分の結婚式に参加することも少なくないようです。

友人の友人の友人でも結婚式に招待する!?

友人の友人の友人まで招待

ご自身の友人の場合でも、「この前の飲み会で初めて出会った、友人の友人の友人」など、お付き合いが浅い方でも結婚式にご招待することもあるそうです。

もちろん人とのご縁の深さは時間では測りきれませんから、初めて出会った方でも親友と呼べるほど親しくなることだってあるでしょう。

しかし、飲み会のとき一瞬話しただけでも「結婚式にきてね」と話が盛り上がるのは、温厚で陽気なうちなんちゅならではの習慣なのかもしれません。

そのため沖縄で知り合った友人が「今週結婚式なんだよね〜でも連絡先も知らないのになんで私呼ばれたんだろう?」と話していることもありました。この発言にはびっくりでした。

沖縄人の結婚式、ご祝儀は1人1万円が基本

沖縄人の結婚式のご祝儀相場

友人の友人の友人の結婚式にまで招かれるとなると、結婚式シーズンになれば、毎週違う結婚式に呼ばれていることだって十分にあり得る話です。

お祝い事で嬉しい気持ちが高まる反面、ご祝儀が気になるところではないでしょうか。本土でのご祝儀の相場は3万円なので、毎週となると12万円に…。

しかし、うちなんちゅの結婚式では、ご祝儀は1万円と決まっています。会社の上司でも特別な理由がない限り、1万円だそう

ご祝儀が1万円と思うと、結婚式への参加も気軽に感じられるのかも知れません。

また、ご祝儀が1万円のためか、引出物はマグカップとティーセットのようなセット物1つ。本土のようにカタログギフトを含め、品物+バームクーヘンなどの引き菓子というスタイルでないことが常のようです。

沖縄人の結婚披露宴、お料理の内容や雰囲気が違う!

本土から沖縄に来て結婚式を挙げた場合、違うのは招待客の人数だけではありません。披露宴で提供されるお料理も違うんです。

披露宴のお料理が1人分ずつのフルコースではない

披露宴の料理は大皿で提供

結婚式の披露宴で提供されるお料理といえば、1人ずつお皿に盛られているフルコースが主流です。

しかし、うちなんちゅの披露宴は200人以上のゲストととっても大規模。このゲスト分料理を配っていくことには無理を感じます。

それが理由なのか、結婚式であっても大皿料理が一般的。中華料理のディナーのように、ターンテーブルの上に料理をのせ、ゲスト自身が取り分けるスタイルで食事がすすみます。

沖縄では乾杯の前からお酒が配られ、自由に飲み始める!?

乾杯する前に乾杯

本土の人が挙げる結婚式では、乾杯の発声があってから食事やドリンクの提供がスタートします。

しかし、うちなんちゅの披露宴では、乾杯前からお酒もOK。乾杯前からすでにお酒を飲み始める友人テーブルが、数多くあったような記憶です。

座席の並びや披露宴会場内のディスプレイがちがう!

結婚披露宴会場だと、ひな壇に新郎・新婦。その脇に挨拶される方用にマイクが用意され、親しい関係の人同士がテーブルを囲むというのた通常のスタイル。

でも沖縄人の場合はちょっと違うんです。

沖縄ではご両親席が新郎・新婦の目の前に用意されている

私がイメージしている結婚式は、「新郎新婦と一番遠い場所に両親が居る」という座席です。現役時代に担当させていただいた方々もその座席で準備をすすめました。

でも沖縄で友人の結婚式に参列してびっくり!ご両親は新郎新婦の目の前に座られているのです。

ほかのうちなんちゅ友人に聞いてみると、「両親は真ん前だよ〜」とのこと。たしかにこの人数だと、新郎新婦との距離がすごく遠くなるので、表情も見えないことでしょう。

お二人の結婚を一番に喜んでいらっしゃるのはご両親だと思うと、とってもステキな風習だなと感じました

沖縄の結婚披露宴会場内には舞台がある!?

沖縄披露宴では余興が必須

うちなんちゅの結婚式では、余興が派手なことで知られています。

多くのご友人たちが新郎新婦を思ってさまざまな余興を計画されます。人数が多いのですから、新郎新婦の中座中も余興を進めることも普通のだとか。

そのために会場内には体育館の舞台のような大きさの舞台があることが多く、この舞台を利用しての余興をすることも!

私が参加した披露宴では、新郎側のご友人方が「二人の出逢いとこれまで」を寸劇で披露されていました。まさにミュージカルのような雰囲気で笑いが巻き起こった事以上に、担当してきた結婚式での余興との違いに驚きました

お祝いの琉球舞踊は必須!

うちなんちゅの結婚式で必須とされる余興のひとつが「かぎやで風」というお祝いの舞。かぎやで風とは、琉球王朝時代に中国や薩摩から来た客人をもてなす宴会の場で、披露されていたといわれる老男女の踊りです。

両家の親族や知人に琉舞経験者がいればその人に依頼します。居ない場合は、琉球舞踊の教室の先生などに余興としてお願いすることもあるのだとか。

友人は「学生の頃、かぎやで風を踊るだけに、全然知らない人の結婚式に何回もいったよ〜」と話していました。それほど、沖縄の披露宴では必須な余興です。

カチャーシー
カチャーシー

さらに披露宴のエンディングは、カチャーシー!テレビでも紹介されるシーンもあるので、ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

「かき混ぜる」という意味のカチャーシーで会場内の幸せをかき混ぜてエンディングを飾ろう!という意味なのかもしれません。

さらにカチャーシーの音楽が鳴ると、今まで席に座ったままだったおじい、おばあはもちろん、小さい子ども達まで会場内全員での踊りが始まります。新郎の胴上げがあることもお決まりのようですね。

スケールが桁違い!うちなんちゅの結婚式まとめ

沖縄人お結婚式にびっくりまとめ

  • うちなんちゅ結婚式は200名以上と大人数
  • ご祝儀は一律1万円とリーズナブル
  • 両親など血縁の濃い方から新郎新婦の近くに座る
  • お祝いの舞いなどを含め余興がとにかくすごい

私が経験したことや友人から聞いた事などを含め、うちなんちゅ結婚式で驚いたことをまとめました。

プランナー時代も地域の風習が異なり、「こんな習慣があるんだな」と思ったことはもちろんありましたが、うちなんちゅ結婚式は規模も大きく、今まで見てきた結婚式とひと味違う雰囲気でびっくり!

でも、どんなスタイルであっても会場内が新郎新婦をお祝いする気持ちに差はなく、沖縄の人たちのあたたかさがこういった習慣を築いてきているのかなと思いました。

習慣は違えど、ステキな時間に招待してくれた友人にはとても感謝しています。もし、沖縄人と結婚するという方は、沖縄流結婚式をぜひ楽しんでくださいね。