新婚旅行で海外に行く時、まずは到着先の空港でスムーズに目的の場所に移動できるかどうかはとても不安なこと。

言葉も習慣も通貨も違う異国。一番最初の緊張場面かもしれません。

今回はパリ、シャルルドゴール空港に到着した際、ホテルや観光先までタクシーやバス、電車を使った、それぞれ3つの移動方法を2回にわたってお伝えさせていただきます。

パリ・シャルルドゴール空港からの移動手段

シャルルドゴール空港は無料Wi-Fiiですので、これを見ていただきながら出来る限りスムーズな移動をしていただけるようわかりやすくご説明させていただきます!


パリハネムーンの玄関口「シャルルドゴール空港」に着いたら?

飛行機を降り、入国審査を済ませたら、まずは荷物の受け取りです。

空港についたらまず荷物を受け取ろう

受け取り場(baggage)の電子掲示板で自分の便名とテーブル番号を確認しましょう。すぐには出てこないのでしばらく待ちます。

荷物を無事受け取ることが出来たら出口(sortie)に向かいましょう。

万が一、自分の荷物が出てこない場合は紛失カウンター(Lost and Found)に行き、自分の飛行機の半券を見せて、手続きしてもらってくださいね。頻繁に起こるわけではありませんがたまにあります。

日本航空とエールフランスが発着するのはターミナル2

シャルルドゴール空港は1、2、3の3つのターミナルから出来ています。

今回は日本航空とエールフランスが発着するターミナル2のEを起点にご説明させていただきます。

ということで、ここは2Eの到着便の出口(Arrivées)。

ターミナル2のE到着便口

ここを出てくると、上に青い案内ボードが見えます。右上から「Taxis(タクシー)」、「Bus(バス)」、「CDGVAL(シャルルドゴール・ヴァル、ターミナル間をつなぐ無料の無人電車)」、「Trains(トラン、電車)」が表示されているので、自分の移動方法の矢印の方向へ向かいましょう。

他のターミナルも含め空港内の移動方法は、常にこの青い案内ボードで確認できます。

空港からの移動方法を案内するボード

それではまずはタクシーでの移動を選択してみます。右方向の矢印となっているので、そちらへ向かいましょう!

定額料金で便利な空港タクシーでパリ市内へ

空港発着で正規の「Taxis」に乗るために矢印にそって進みます。

空港発着の正規タクシー乗り場へ移動

「Taxis」乗り場がある出口が見えてきます。

空港内や乗り場周辺で「Taxi?」と声かけられても無視!

しかしここで注意点があります!

出口を出てすぐに「Taxis?」と声をかけてくる人がいます。しかも、中にはモデル並みのルックスで服装もスーツでばっちり決めていることも。でもこういった人は白タク。違法タクシーです。

知らずに白タクに乗ってしまうと、通常の2倍、3倍の料金を要求されることがあります。支払いを拒否するとトランクの荷物を渡さないと脅されることもあるので、絶対に乗ってはいけませんよ!

正規のタクシー乗り場のすぐ手前なので信用してしまいそうですが、乗ってはいけません。

また、空港内でも「Taxis?」と近づいてくる人は違法タクシーなので注意してください。

白タクに要注意

正規タクシーの見分け方

その先に進むと正規のタクシー乗り場があります。係りの人がいて配車手続きもしています。

正規タクシーには配車係がいる

正規タクシーの目印はこの車体の上についた「TAXI PARISIEN」のランプ

これがついていないタクシーは空港でもパリ市内でも違法なので乗らないようにしてください。

空車は緑で満車は赤のランプ

ちなみに緑色の時は空車、赤が満車。その下にもABCのアルファベットの表示がありますが、これは市内や郊外で利用する場合などに時間帯で変わる料金の表示。A→B→Cの順で値段が上がります。

タクシーの所要時間は電子モニターでチェック

タクシー乗り場付近の電子モニターには、その時点での空港から主要地区までの所要時間が表示されています。

タクシー所要時間が表示されるモニター

場所にもよりますが、平日の日中、道が空いている時間帯だと30分~40分くらい、朝と夕方のラッシュの時間帯は1~2時間かかってしまうこともあります。

モニターには主要都市までの料金なども表示

電子モニターにはこのような表示も出てきます。

行き先と料金も表示されるので便利

これはシャルルドゴール空港とパリ市内間のタクシー料金が定額料金であるという内容。

少し読みづらいですが、赤い文字で「50ユーロ(RIVE DROITE)/ 55ユーロ(RIVE GAUCHE)」と出ております。

これはパリ右岸と空港間が50ユーロ左岸と空港間が55ユーロという意味。

荷物は追加料金なし。深夜、早朝、祝日の追加料金もなし、24時間運行となっております。

運転手さんには、自分の行き先の住所を見せればOK(パリ郊外は別料金となります)。

ただし、正規タクシーの中にも知らないフリをしてこの取り決めを守らない運転手がいるので、乗車前に必ず値段の確認をしておきましょう。

<フランス語でタクシー料金確認フレーズ>
●「Prix forfaitaire de 50euro pour rive droite(プリ・フォフェテール・ドュ・サンコンユーロ・プー・リーヴ・ドロワット)?」
右岸50ユーロの値段はすべて含んだ値段ですね?

右岸はrive droite(リ-ヴ・ドロワット)、50euro(サンコンユーロ)
※左岸はrive gauche(リ-ヴ・ゴーシュ)、55euro(サンコンサンクユーロ)

タクシーのドアは自分で開けよう!

乗車の際、日本と違う点で注意したいのは日本のように自動ドアではないということ、乗車は後部座席のみということ。

チップは必ずしも払う必要はありません。気持ちのよい対応をしてくださって渡したい時に2ユーロくらいで十分だと思います。

また、ホテルのフロントなどで空港までのタクシーを呼ぶ場合はプラス4ユーロの呼び出し追加料金。事前の予約はプラス7ユーロの追加料金となります。

タクシーのメリットは重い荷物を持っての移動の必要がなく、ホテルまで直行できること。

長時間のフライトで疲れていますのでこれは大きいですね。

運転手さんにはまず笑顔で「ボンジュール!」の挨拶と降車の際も「メルシー」をどうぞお忘れなく♪

もちろんレディファースト。奥様のためにドアを開けて先に乗せるのを忘れずに!!

HP→Paris taxi faire

パリ市内や観光で便利なタクシーアプリ

そしてタクシー編の最後になりますが、パリもアメリカ発で世界的にも知られるようになったアプリを使っての配車サービス「ウーバー(Uber)」がとてもポピュラー。

渋滞等に関係なく目的場所までの値段が予約時に決まり、しかもタクシーより安い明朗会計。

運転手さんの顔写真も表示されるため、タクシーより安心という人もいるほどです。

海外でも使える携帯電話に予めアプリを入れておけば、シャルルドゴール空港に到着してすぐに使えますし、パリ市内でも便利です。

海外初心者でも安心!日本語が通じる送迎サービス

もし日本語で送迎を頼めたり、日本語の通じる運転者さんが来てくれたらとても安心ですね。特に海外旅行初心者さんにとってはうれしいサービス。

事前にハネムーンコンシェルジュさんに手配を頼むことは可能ですが、パリで頼める日系の会社さんも何社かご紹介させておいていただきますね。

日本語が通じるパリのタクシーサービス

●「ボヤージュ・アラカルト
日本人運転手さんで、混載と貸し切り、料金がかわりますがどちらもお願いできます。

●「Emi TRAVEL PARIS
写真のようにターミナル出口で日本語アシスタントさんが、お客さまの名前の入ったボードを持って待っていてくれます。混載のみとなります。

●「旅ステーション
写真のようにターミナル出口で運転手さんが、お客さまの名前の入ったボードを持って待っていてくれます。料金がかわりますが日本語アシスタント付送迎コースもあります。

詳しいことをお知りになりたい場合は直接問い合わせてみてくださいね。もちろん日本語で大丈夫ですよ♪

格安で移動したい場合はパリまでバスが便利

では今度はバス選択編まいります!

例のターミナル出口の青い案内ボードを見てみましょう。バスはそのまま真っすぐの矢印ですね。

空港からバスでパリ市内へ移動

ちょうどそばにはイギリス発でパリで人気のスーパーマーケット「マークス&スペンサー」のフード専門ショップもあります。

お手頃なお値段でバラエティ豊かな商品が揃っていますので、小腹が空いたとき用に何か買っておくのもよいかもしれません。結構美味しいんですよ♪

さてターミナル2Eのバス乗り場はほんの1、2分。すぐに到着です!

バスターミナルに到着

ここからは、空港からパリ・オペラ座間を結ぶ「ロワシーバス(Roissy Bus)」、空港からエッフェル塔、または空港からモンパルナス駅間を結ぶ「ル・ビュス・ディレクト(LE-BUS DIRECT)」、空港からパリ・ディズニーランドを直行で結ぶ3線が運行。

それでは空港ーパリ市内間を結ぶ2つのバスについてご説明させていただきます。

「ロワシーバス(Roissy Bus)」と「ル・ビュス・ディレクト(LE-BUS DIRECT)」について

パリ行きのバス

写真奥が《ロワシ-バス》のチケット売り場、手前が《ル・ビュス・ディレクト》のチケット売り場になり、こちらは窓口に係りの人もいます。


■ロワシーバス(Roissy Bus)
料金:大人片道12ユーロ
チケット購入方法:自動販売機、乗車の際運転手さんから買う、オンライン予約
路線:シャルルドゴール空港~パリ・オペラ座
運行時間:6時~夜0時半で15分から20分間隔
所要時間:40分~60分

■ル・ビュス・ディレクト(LE-BUS DIRECT)
料金:大人片道17ユーロ
チケットの購入方法:自動販売機、乗車の際運転手さんから買う、オンライン予約
路線:
Ligne2)シャルルドゴール空港~ポルト・マイヨー凱旋門~トロカデローエッフェル塔
Ligne4)シャルルドゴール空港~パリ・リヨン駅~モンパルナス駅
運行時間:Ligne2が5時45分~夜23時、Ligne4が6時~22時半で2、4とも30分間隔
所要時間:Ligne2が40分~60分、Ligne4が50分~70分

※所要時間はいずれの場合も、朝夕のラッシュ時はもう少しかかることがあります。


バスチケットを買ってみよう!

じゃ、実際にロワシ-バスの自動販売機でのチケット購入に挑戦してみましょう!

この購入方法はパリ市内でメトロのチケットを買う時も、ほぼ同じ流れになりますので参考になさってください。

画面をタッチします。

バスチケットの買い方

※画面下についたローラーを手で上下に動かして選択する販売機もあります。

左が定期券「ナヴィゴ」のチャージ、右がチケット購入ですので、画面右側をタッチ。

バス乗車券は画面右側をタッチ

空港のロワシーバス画面の場合、矢印は上から、ロワシーバスのチケット、パリ・ヴィジット(1~5日フリーパス券)、モビリス(1日フリーパス券)の3つ。一番上のバスのチケットをタッチします。

空港からパリまでは一番上をタッチ

※パリ・ヴィジットについてはこちらを参考になさってください。→RATP

続いて購入したい人数の数字が1、2、3…と表示されます。私は1人だったので1にタッチ。

次の画面で購入したい人数を表示

1枚、12ユーロを選択。次の画面に切り替わります。

次の画面に遷移

下に表示されているのは、左がアジュテ・アン・ナシャ(他にもチケットを買う)、右のヴァリデは選択を有効にするという意味。

右のヴァリデをタッチ。

支払い画面に遷移

支払い画面になります。ここはタッチの必要はありません。

クレジットカードで払う場合は、販売機のすぐ下に備え付けられている機械に差し込んで暗証番号を入力。

クレジットカード支払い機

暗証番号を押す際はパリ市内でもですが、他人に見られないようによく注意してください。

お金で払う場合は販売機の横にある差込口に投入します。

このチケット販売機、カードしか使えないものもあるので、お金で払う場合は買う前に、お金差込口がついてる販売機を選んでください

現金支払い用の機械

この後、レシートが必要か、必要じゃないか、の画面になりますので、必要な場合はウィ(Oui)、必要ない場合はノン(Non)のどちらかをタッチ。

カードで買った場合は、必要なくても必ずレシートをもらってくださいね。レシートをそのままにしていると、他人に悪用される可能性があります。必ず自分で持ち帰り、注意して処分するようにしましょう。

チケットが出て来た後、レシート、お金で買っておつりがある場合はおつりの順で出てきます。

ル・ビュス・ディレクトの販売機の表示はまた少し違いますが、窓口があるのでわからない場合は直接お訊ねください。

バス乗り場へ向かいましょう

切符をゲットしたら待合所があるので、そこでバスが来るのをお待ちください。係りの人もいるので、もし何かわからないことがあったらチケットを見せてください。

バスが来て乗車したらチケットを券売機に通し、あとは自由席なので好きな席に座ればOK。

バスのメリットはタクシーよりお手頃な安心価格で、重い荷物を持ち歩かずパリ市内の主要地区へ移動出来ること。「ル・ビュス・ディレクト」はWi-Fiも使えるので、車内でも旅行のチェックが出来ますよ。

バス待合室で待ちましょう

ロワシーバスでパリへ到着

ロワシーバスが到着するのは右岸。老舗デパートのギャラリーラファイエットやプランタン、日本人街もあるこのオペラ座のすぐ裏手です。

ロワシーバスはオペラ座の側に到着

ちょうど空港に向かう方々がバスを待っていらっしゃいますね。発着とも同じ場所になります。

中央奥にギャラリーラファイエットが見えておりますが、ここはパリに滞在するほとんどの方が一度は通る場所。バスを利用しなかったとしても帰りの移動方法のことも考えて、通りかかった時に確認しておいてもよいと思います。

ギャラリーラファイエット

ということで次回はタクシー、バスより少しハードルが高い電車編です。そちらも詳しくご説明させていただきます!