ローマの南側にエウル(EUR)と呼ばれる地区があります。

エウル(EUR)地区は、比較的日本人家庭の在住が多い地域でもあります。

また、高級住宅地区でもあり、元サッカー選手、ローマ出身のフランチェスコ・トッティ選手もこのあたりにお住まいとか・・・

ローマ・エウル(EUR)地区で桜のお花見デート

 ローマ桜1

地下鉄B線「エウル・パラスポルト(Eur Palasport)駅」でおりると、すぐに公園に出ます。

この公園内の通りにはPasseggiata del Giapponese(パッセジャータ デル ジャポネーゼ=日本の散歩道)という名前がついている事もあり、何となく日本を思い出させるような作りの公園となっています。

実はこの公園には、1959年内閣総理大臣だった岸信介氏によって植樹された桜が植えられています。

現在の内閣総理大臣、安倍晋三氏のおじいちゃまでございます。

桜 モノクロ

公園内には池があり、ボートの貸し出しもしていますので、お二人でのんびりと池の散歩も楽しめます。

ローマ エウル

 

老舗の「バール・ジョリッティ(Bar Giolitti)」でティーブレイク

公園は池を挟んで南側と北側(駅を降りた場所は公園北側)とで別れていますが、南側の公園内にある老舗の「バール・ジョリッティ(BAR GIOLITTI)」では、ミニケーキがおいしいのでぜひお召し上がりください。

4月の桜の時期になると、ローマ中から桜の鑑賞のため、人がたくさん集まってきます。

イタリア人にとっても桜をみて日本を感じるのでしょうね。最近では、アニメやキャラ好きなイタリア人がコスプレ姿でお花見をしている場面もよく見かけるようになりました。

 ローマ桜4

そしてローマに住む日本人グループが楽しくシートを敷いてお花見を楽しんでいます。

エウル(EUR)地区も観光の見どころ満載です。

四角いコロッセオと言われる労働文明宮

労働文明宮

おなじみのコロッセオは楕円形をしていますが、こちらは四角。桜が美しいPasseggiata del Giapponese(パッセジャータ デル ジャポネーゼ=日本の散歩道)から、徒歩約15分程度です。

ローマ文明博物館

発掘された古代ローマ関連の資料をベースに、模型で立体的に展示・解説している博物館。ローマの起原から6世紀までの発展と衰退を目で見て楽しめるとあって、古代ローマファンからは聖地ともいわれています。映画「グラディエーター」もこちらの模型を使って撮影したそうです。

初期中世博物館

1967年にオープン。ローマ中世初期の時代にフォーカスした博物館。4世紀から9世紀にかけての資料を展示しています。

この他、国立先史民族ルイジ・ピゴリーニ博物館などなど、たくさんの博物館が林立しています。

エウル(EUR)地区は、1942年に開催されるはずであったローマ万博に合わせてムッソリーニによって建設された地区でした。

ところが、第2次世界大戦のため、ローマ万博が中止となり、建設されていた建物を修復し、今の状態に立て替えたという歴史があります。

現在は、オフィスの並ぶ、イタリアローマの商業地区としても緑地地区としても、住居地区としてもイタリア人の憩いの場所となっています。

イタリアでは個人のお店はお昼時間1時から4時頃まで閉める事が多いです。エウル(EUR)地区はテルミニ駅や、コロッセオ駅、ピラミデ駅から10分~30分の距離です。

お店の閉まった時間帯に新緑の空気を吸いに、エウル(EUR)地区の公園を散歩され、また夕方賑やかなローマへ戻るのもいいかもしれませんね。

2015年3月1週目のローマのお天気は、三寒四温となっています。春の訪れを感じる気候になりました。

 

2015年3月 ローマより  桜子