初めての海外旅行、インターネットを使って位置情報を調べたり、翻訳アプリを使えたら便利ですよね。
海外でインターネット接続するには
- 1.携帯電話会社のローミングサービスを利用する
- 2.無料Wi-FiスポットやホテルのWi-Fiを使う
- 3.海外Wi-Fiルーターをレンタルする
の三つの方法があります。
これ以外にもチェックしておきたいのが、海外simカードです。
ここでは、海外simカードの特徴や使い方、注意点を紹介します。
海外simカードって何?
まず最初に海外simカードとはどんなものかを説明します。
そもそもsimカードとは?
simカードとは、スマホのなかに挿入するICカードのこと。
simカードには、スマホの契約者(利用者)の識別番号や電話番号といった情報が記録されています。
このカードがないと、スマホから携帯電話回線に接続することができません。
海外simカードとは、渡航先の携帯電話回線を使えるsimカードのことです。
海外simカードを購入して、それまで入ったカードと入れ替えれば、海外の携帯電話回線を利用できる仕組みになっています。
海外simカードを使う条件
海外simカードを使うには、スマホが「simフリー」であることが条件です。
携帯電話の大手キャリアで購入したスマホは「simロック」の状態になっています。
これは、購入したキャリアのsimカードしか使えないようにロックがかかっていること。
そして「simフリー」は、このsimロックがかかっていない端末のことです。
格安スマホなどのsimフリー端末であれば、海外simカードを使うことができます。
大手キャリアの端末であっても、次のような条件を満たせばsimロックを解除して、海外simカードを使うことができます。
◆simロック解除の条件
- 2015年5月以降に発売されたsimロック解除対象の端末であること
- 購入から100日経っていること(端末を一括購入の場合は、即日でsimロック解除可能)
- ネットワークの利用制限などを受けていないこと
simロック解除は、キャリアのwebページから自分で行うことも可能ですが(無料)、携帯ショップなどでやってもらうこともできます(有料)。
simカードの種類
simカードには、「データ通信専用」「データ通信・通話・SMS用」といった種類があります。
現地で通話機能は使わないなら、「データ通信専用」simカードでOK。
データ通信専用でもライン通話は可能です。
simカードは日数・通信量・国(エリア)で料金設定
simカードは国(エリア)・通信量・使用期間ごとに料金が決まっています。
渡航先や普段の使用量、旅行中の使い方に合わせて、料金プランを選びましょう
基本的にプリペイド式なので、海外ローミングのように帰国後に高額の通信料の請求が来る心配はありません。
海外simならヨーロッパ周遊も1枚で可能
海外simなら、一枚のカードで複数の国(エリア)でインターネット接続が可能なものもあります。
ヨーロッパ周遊など、いくつかの国を周る場合は、このタイプがとても便利です。
一方、アメリカ本土は使えてもグアムやサイパンでは使えない設定のカードもあるので、対象国についてはしっかりチェックしましょう。
simカードのサイズ
simカードのサイズは、次の3つに分けられます。
- 標準sim
- microsim
- nanosim
このほか、一つのsimカードを、上記3タイプの大きさに切り取って使えるトリオタイプのsimカードもあります。
海外simカードの使い方・注意点
実際に海外simカードを使う時の方法や注意点をまとめました。
海外simカードの使い方
専用のピンでsimカードを入れ替えただけでは、インターネットに接続できません。
APN設定と呼ばれる初期設定を、自分でする必要があります。
これはその国で使用する回線を設定する作業のことで、APNとは「Access Point Name」(アクセスポイント名)を意味しています。
大手キャリアのiPhoneを使っている場合、simカードを入れ替えただけで、自動的にAPN設定が行われるものもあります。
Androidの場合は、設定画面からAPN、ユーザー名、パスワード、認証タイプなどを入力します。
専門知識は必要ありませんが、操作に自信がなかったら、ちょっとややこしく感じるかもしれません。
海外simカードの購入方法
海外simカードは現地で買う以外に、渡航前に日本で準備しておくことができます。
◆現地で購入
空港や町中の携帯ショップなどで購入できます。
空港で買うと少し割高になるようですが、英語圏以外の国でも、ほぼ英語が通じるというメリットがあります。
現地で買う場合、たいていは店員さんが初期設定をやってくれます。
初期設定を英語でいうと以下のとおり。
- activate(アクティベート)
- set up(セットアップ)
- setting up(セッティングアップ)
なお海外で買う時は、パスポートや現地連絡先の提示を求められることがあります。
◆日本で購入
家電量販店、ネットショップのほか、空港でも販売しています。
現地より割高になりますが、余裕をもって準備出来ることがメリット。
ただ初期設定を日本にいる間にしてしまうと、使える日数がどんどん減っていくので要注意。
注意(1)海外simカード、iPhoneなら現地通信との相性OK?
渡航先の通信キャリアによって、使用している周波数が異なります。
日本製のiPhone(iPhone 6以降)は、ほとんどの国で使うことができますが、Androidは日本仕様なため、現地通信キャリアとの相性が悪いものもあるようです。
海外で使いたいスマホと、渡航先の国の通信キャリアの相互性についても、あらかじめ確認しておきましょう。
下記のサイトなら、自分のスマホと渡航先キャリアの相性をチェックすることができます。
◆ETOREN:
注意(2)海外simカードを使うと電話番号が変わる!
携帯電話の番号はsimカードと紐付けされているので、通話可能タイプのsimカードを入れ替えた場合、携帯電話番号が変わります。
同じスマホを使っていても、日本で使っていた携帯番号で電話を受けることができないのです。
日本から仕事などの電話が多く入ってくる可能性があるなら、海外simの番号を伝えておいたほうがいいですね。
注意(3)simカードはなくさないで!
機種に関係なく、帰国したら最初に入っていたsimカードに入れなおす必要があります。
simカードは小さいので、「なくしたかも!」とヒヤリとする人も多数。
もともと入っていたsimカードは失くさないようにしてくださいね!
おすすめはコレ!Amazonの海外simカードランキング!
Amazonで人気の海外simランキングを紹介します。
複数の国で使えるものが人気を集めていますね。
1位 アジア 14ヶ国利用可能 プリペイドsimカード 3GB 8日間 4G/3G
タイの最大手通信社AIS社のsimカードで日本を含む計14か国をカバー。
アジア諸国やオーストラリアを周遊するハネムーナーには便利ですが、タイでは使えないので要注意。
- タイプ:データ通信専用
- 価格:1,380円
2位 Threeデータ通信専用プリペイドカード【GBタイプ】【最大90日間有効】
イギリスを含むヨーロッパ、アメリカ(グアム・サイパン除く)、オーストラリア、アジアなど全48もの国( 地域)をカバー。
日本語の取扱説明書もついています。
- タイプ:データ通信専用
- 価格:1,740円
3位 AISプリペイドsimカード データ通信 15日 4G/3G
ヨーロッパ主要国を中心にアジア、アメリカ(グァム・サイパン除く)、ロシア、オーストラリア、南アフリカなど計70もの国(地域)で利用できるお得なsim。
日本でも使えるので、出発時から始めることもできます。
- タイプ:データ通信専用
- 価格:3300円
4位 AISアジア16カ国 周遊プリペイドsim 4GB 8日間 4G・3Gデータ通信使い放題(2枚セット)
日本を含むアジア、オーストラリアの計17か国(エリア)で、無制限データ通信利用できるお得なカード。
- タイプ:データ通信専用
- 価格:2,480円
5位 Three UK プリペイド シムカード ヨーロッパ用 12GB (ヨーロッパ、アジア、アメリカ使用可能)
イギリスをはじめとするヨーロッパ主要国、アジア、アメリカ(グアム・サイパン除く)、南米、オーストラリア、ニュージーランドと幅広いエリアをカバー。
- タイプ:データ通信専用
- 価格:2,900円
Wi-Fiとsimカードはどちらがお得?
海外simとWi-Fi、どちらがお得なのでしょうか?
それぞれのメリット・デメリットを比較してみました。
最も気になる料金比較は、以下のとおり。
◆Wi-FiルーターレンタルA社
オーストラリア8日間300MB・4G/日の基本料金=2,960円
◆海外sim(Amazonで購入した場合)
アジア 14ヶ国利用可能(含むオーストラリア)8日間3GB・4G/3G=1,380円
Wi-Fiルーターの場合、近くにいれば複数のデバイスで接続可能だから、二人で一台あればOKです。
この点を考慮しても、料金面では海外simカードの方がお得ですね。
現地で購入すれば、さらに安くなる可能性も。
もう少し詳しくメリット・デメリットを見てみましょう。
海外simカードのメリット・デメリット
◆メリット
- 料金が安い
- ルーターを持ち歩く必要がない
◆デメリット
- simフリーの端末が必要
- 初期設定が、やや難しい
海外Wi-Fiルーターのメリット・デメリット
◆メリット
- 一台レンタルすれば複数のデバイスでインターネット接続可能
- 設定方法は海外simカードに比べて簡単
◆デメリット
- Wi-Fiルーターの充電が必要
- ルーターを持ち運ぶ必要がある
- 出国日から帰国日までのプランでレンタルした場合、飛行機での移動時間中も対象となってしまう
- 指定場所での受取り、返却が必要
どっちがお得?自分たちに合っている?
海外simとWi-Fiルーター、それぞれにメリット・デメリットがあって、悩んでしまいますね。
もしsimフリーのスマホをすでに持っていて、設定の操作に抵抗がないなら、お得な海外simカードがオススメです。
それぞれのメリット・デメリットを検討したうえで、自分に合う方法を選んでくださいね。
インターネットが使えても、プランニングはハネムーンSに相談して決めておこう!
海外でインターネット接続する準備をしておけば、心強い味方になりますね。
かといって「ネットにつながってれば、プランニングは現地でOKでしょ」というのではちょっと心配です。
海外初心者なら、その日ごとの大まかなスケジュールだけでも決めておいたほうがいいですよ。
プランニングのことなら、ハネムーンSに相談してくださいね。
ハネムーンのプロがプランニングや海外での心配なことについて、バックアップします。