この夏、久しぶりにイタリアから日本へ里帰りしたときの体験レポートをお届けしています。1回目はイタリアから日本へ帰国した際のエピソードをご紹介。
2回目は日本からイタリアへ帰国した際の顛末をお伝えします。
日本からイタリアへの帰国はかなり簡単
日本からイタリアへ戻る際、必要な書類は現在はパスポートのみで、ワクチン接種証明書や陰性証明などは必要ありません。
もちろん、新婚旅行でイタリアに行く場合も同様。イタリアから日本へ行くよりハードルは低いです。
しかし、出発4日前にはほぼすべてが変更になったフライトスケージュール
ただ、ルフトハンザ航空の7月26日以降から数日続いたストライキの影響か、8月1日のフランクフルト-ローマ間のフライトがキャンセルになってしまいました。
そのお知らせのメールが来たのが出発4日前の7月27日の夜。すぐさま全日空のコールセンターに電話して、30分後にオペレーターにつながりました。
キャンセルになった8月1日のフランクフルトーローマ便は最終便。その前の便は羽田―フランクフルト便に間に合わず、その他のルフトハンザ便でも代替便の空きが見つからず、別の全日空共同運航の航空会社の便で経由地を変えてフライトをとることになりました。
結局、空港、航空会社、経由地、日付も変更になり、しかも経由地で1泊することになり、以下のように一変してしまいました。
7月31日 早朝発名古屋―羽田(全日空)=羽田―成田(リムジンバスで移動)=成田―ウィーン(オーストリア航空)=ウィーンでホテル1泊
8月1日 早朝発ウィーンーローマ(オーストリア航空)
幸いフライト変更に差額は生じなかったのですが、羽田―成田間のリムジンバスとウィーン1泊分は自腹の出費となりました。
名古屋から羽田まで、国内線の便では荷物を最終目的地のローマまで送れないのと、羽田―成田のリムジンバスの時間が押していて機内預け荷物が出てくるのを待っている時間がないので、荷物は名古屋から成田空港まで送ることになりました。
名古屋から羽田の国内線の分は24時間前からウェブチェックインできましたが、今回の全日空の共同運航のオーストリア航空のHPからのウェブチェックインはできませんでした。
リムジンバスのオンライン予約、クレジットカード決済しておいてよかった
名古屋から羽田空港に飛び、すぐに羽田から成田空港へのリムジンバスに乗り込みました。オンラインで予約をしてクレジットカード決済をしておいてよかったです。
チケットを券売機で買っている時間はありませんでした。成田空港の第1ターミナルに着き、あらかじめ送っておいた荷物を荷物受取所へ引き取りに行きました。
チェックインする時間が1時間半しかない!ハラハラどきどきの出国手続き
成田空港・オーストリア航空のチェックインカウンターに到着。この時期の空港はかなり混んでいるので、国際線なら3時間ほど余裕をもってチェックインすると安心なのですが、荷物を受け取った後、1時間半ほどしか時間がなかったので心配でした。
出発の1時間半前にかかわらず、チェックインカウンターはかなりの列ができていました。チェックイン後、すぐに手荷物検査やボディチェックなどを行う保安検査場へ進みましたが、幸いあまり混んでおらずスムーズに終えることができました。
出国審査のパスポートコントロールでは自動ゲートを通り、これまたスムーズに通過でき、搭乗ゲートへ向かいました。
成田からウィーンまではロシア・ウクライナを避けた南周りのルートになっていました。東京からウィーンまで、今までより1時間半ほど多く時間を要します。
ウィーンに到着したのは夜。入国審査でもかなりの列ができていましたが、結構迅速に対応していたのでスムーズに入国審査を済ませることができました。
空港からウィーン市内へは電車で快適に移動できます。ウィーンの市街地のホテルに泊まりましたが、翌日早朝の出発時にも電車が3時台からあり便利でした。
ウィーンからローマへ無事帰国
ウィーン国際空港は早朝にもかかわらず人でごったがえしていました。空港内ではマスク着用義務はないのか、ほぼ誰もマスクをしてはいませんでした。
行きも帰りもフライトの直前キャンセルなどのハプニングはありましたが、無事イタリアに戻ることができました。
海外新婚旅行で最大のハードルが免除、しかしストライキはどんな時も起きる可能性あり
今回のように、7月、8月のフライト状況が不安定だったのは、欧州が夏のバカンスのため、乗客が爆発的に増えたこと。今まで待機状態だった航空会社職員の復帰が間に合わず人手不足に陥いったことが重なりました。
さらに航空会社職員たちが労働条件を改善させるためのストライキが起きるなど、今夏の欧州各国の航空事情が混沌としていました。
現在は夏のピーク時が過ぎ、状況は徐々に改善され、突然のキャンセルや変更が多発する状況は落ち着いているそうです。ただ、コロナ禍前もそうでしたが、空港職員、パイロットなどによるストライキなどは今後も起こる可能性があります。
日本と海外を往復する海外旅行者にとって、フライトの状況よりさらに高いハードルとみなされていたのは日本に入国する場合に必要だった陰性証明。
日本時間9月7日からはワクチンを3回接種した人に限り、免除されることになりました。こういった規制緩和の大幅な見直しにより、いよいよ新婚旅行でも海外旅行がしやすくなってきたと言えます。
今までは日本へ出発する72時間以内に受けるコロナ検査で万が一陽性が出てしまった場合は、日本へのフライトをキャンセルして、陰性反応が出るまイタリアでの滞在を延長、延泊した宿泊施設で隔離、陰性反応が出次第フライトを取り直す必要がありました。
今年の夏休み、留学生や海外旅行者が海外で足止めというニュースが報道されていたのは記憶に新しいですね。
もちろん発熱などの症状がある場合は、陰性証明の提示義務がなくなったとしても飛行機には乗れません。それはコロナ前でも同じルールです。
安心の海外旅行をされる場合はこういった思わぬハプニングに見舞われることもあるので、保障がしっかりある海外旅行保険に入り、サポートを随時受けられる旅行会社などを利用されることをおススメいたします。