キャンセル

待ち望んでいたハネムーンの直前に妊娠が発覚!

お腹の赤ちゃんと新婦さんの体を第一に考え、涙を呑んでハネムーンをキャンセルと決めたものの、気になるのがキャンセル料。

そもそも海外旅行ってキャンセルできるのか、できるとしてもどのくらいキャンセル料を支払わなければならないのでしょうか?

ここでは、妊娠や病気など、自分の都合で海外新婚旅行を取り止めなければならない場合に発生するキャンセル料について、旅行のタイプごとに説明します。

なお新型コロナウイルスの感染拡大による航空券や旅行商品の解約に関しては、多くの場合、キャンセル料免除の対応がとられています。

新婚旅行でキャンセル料がかかり始める時期は?

ブタの貯金箱とカレンダー

結論からいうと、自分の都合で海外旅行をキャンセルすることはできます。

予約から出発まで数ヶ月は時間があくので、妊娠以外にも、ケガや病気などの理由でハネムーンをキャンセルせざるを得ない事態になる可能性は、誰にでもあるといえます。

ただ自己都合でキャンセルする場合、規定にそってキャンセル料を払わなければなりません。

キャンセル料が発生する時期は、旅行のタイプによってさまざまですが、出発日が近づくにつれてキャンセル料が段階的に高くなるのは、共通しています。

以下の3つのタイプごとに、キャンセル料について詳しく説明していきますね。

  • パッケージツアー
  • 個人旅行
  • オリジナルプラン

パッケージツアーをハネムーンに選んだ場合のキャンセル料

海外旅行のパンフレット

宿泊と航空券等がセットになったパッケージツアーのキャンセル料に関しては、国土交通省が定める標準旅行業約款で、以下のように決められています。

 【契約解除日ごとのキャンセル料】

  • 出発の前日から31日より前…無料
  • 出発の前日から30日前~3日前…旅行代金の20%以内
  • 出発の前々日~当日…旅行代金の50%以内
  • 出発後または無連絡不参加…旅行代金の100%以内

国土交通省「標準旅行業約款」

旅行会社はこの約款に基づいて、ツアーのキャンセル料を設定しており、旅行代金に応じてキャンセル料の上限を定めているところもあります。

なお、ピーク時(4/27~5/6、7/20~8/31、12/20~1/7)に出発する場合のみ、出発の40日前から31日前にキャンセルすると、旅行代金の10%のキャンセル料が発生します。

ピーク時なら41日前、通常なら31日前ならキャンセル料はかからない

海外旅行の場合、キャンセルするとしても、ピーク時に旅行するなら出発の41日前まで、それ以外なら31日前までに連絡をすれば、キャンセル料はかからないことになります。

ちょっとわかりにくかなと思ったら、こちらをチェックしてみてください。

キャンセル料変更料発生日カレンダー

クルーズ船のキャンセル料は早い時点からかかる

クルーズ船は、キャンセルのタイミングや金額が異なります。

船籍が日本か外国かによっても異なりますが、上記約款よりもっと早い時点からキャンセル料が発生するのが一般的。

船会社によっては、クリスマスや年末シーズンなどの人気にシーズンによって、さらに発生時期が早まることもあります。

クルーズ船を利用する時は、パンフレットや公式サイトなどで、キャンセル規定を必ずチェックしてか予約申し込みをしてくださいね。

◆例:プリンセスクルーズ日本発着(6泊以下)の場合のキャンセル料

  • 乗船日の前日からさかのぼって60日前まで…無料
  • 乗船日の前日からさかのぼって59日前~45日前…予約金相当
  • 乗船日の前日からさかのぼって44日前~29日前…代金の50%
  • 乗船日の前日からさかのぼって28日前~15日前…代金の75%
  • 乗船日の前日からさかのぼって14日前~出港当日…代金の100%

≫ハネムーンクルーズをもっと詳しく

個人で新婚旅行を手配した場合のキャンセル料

申し込み

宿泊先と航空券などのすべてを自分で手配する個人旅行プラン。

この場合、ホテルなどの宿泊先と航空券の、それぞれのキャンセル規定をチェックする必要があります。

ホテルのキャンセル料

海外ホテルのキャンセル料は、予約方法によってまちまちです。

ExpediaやAgodaなどの予約サイトから予約した場合、もともとキャンセル不可のプランものもあります。

割安のプランだとキャンセル不可が多いようです。

ホテルに直接予約する場合は、各ホテルで設定されたキャンセル規定に従います。

いずれの場合も予約の際はwebサイトを使うことが多いと思いますが、予約画面や予約確認メールにキャンセル料発生日や金額が表示されるので、必ず確認しておきましょう。

ピーク期など、人気の時期によってキャンセル規定が異なる場合がないかも併せてチェックを。

航空券のキャンセル料

航空券をキャンセルする場合、「払戻手数料」と「取消手数料」の2種類が発生します。

払戻手数料とは、航空券の代金を返金してもらうために必要な事務手数料のこと。

JAL、ANAといった大手キャリアでは、1区間につき440円に設定されています。

区間に応じてかかるので、往復なら倍の額の880円になります。

払戻手数料に加え、航空券代の何割かを取消手数料として支払います。

取消手数料の額は、航空券の種類や各航空会社の規定によって異なりますが、どのタイプでも「早割」など、安く買った航空券ほど、高い取消手数料がかかるようになっています。

JALを例に見てみましょう。

◆普通運賃のキャンセル

  • 手発前…440円
  • 出発後…440円+運賃の20%

◆早割チケットのキャンセル(先特の場合)

  • 購入後~出発55日前…440円
  • 出発54日前~出発前…運賃の50%
  • 出発後…運賃の90%

LCC(格安航空券)はキャンセルできない?

安さが魅力のLCCはキャンセルできない、つまり取り消ししてもまったくお金が戻ってこない航空券が多くなっています。

安く買えば買うほど、キャンセル料が高くかかると考えておいたほうが無難です。

たとえばLCCのピーチ・アビエーションの場合は、運賃タイプによって以下のように決められています。

  • シンプルピーチ(最も安い):払い戻し不可(チケット代=キャンセル料になる)
  • バリューピーチ(スタンダード):出発1時間前までに取り消す場合に限り、運賃から1,100円の取消手数料を差し引いた額をピーチポイントで付与
  • プライムピーチ(特典が多く運賃も高い):出発1時間前までに取り消す場合に限り、運賃全額をピーチポイントで付与

オリジナルのハネムーンプランでかかるキャンセル料

提案を受けるカップル

自分たちの希望にピッタリ合ったプランを旅行会社に企画・提案してもらい、必要なものをすべて手配してもらうオリジナルプラン。

このプランをキャンセルする場合は、旅行会社に対して企画料を支払うことになります。

パッケージツアーならキャンセル料がかからない出発日より31日前の時点であっても、オリジナルプランなら企画料を支払わなければなりません。

企画料の目安は、旅行代金の20%と考えておくといいでしょう。

予約申し込みをする際には、企画料を含めてキャンセル規定を必ずチェックしてくださいね。

 ◆オリジナルプランのキャンセル料の例

  • 旅行開始の前日から数えて31日目以前…企画料(旅行代金の20%以内)
  • 旅行開始の前日から数えて30日目~…旅行代金の20%以内
  • 前々日~…旅行代金の50%以内
  • 旅行開始後…旅行代金の100%以内

もしもの時の力強い味方、新婚旅行キャンセル保険

保険

ハネムーンは数ヶ月先のことなので、予約後に何がおこるかわかりませんね。

もしもの時に備えて旅行キャンセル保険に入っておくと安心ですよ。

旅行キャンセル保険とは、急な病気やケガや交通機関の遅延で空港になどで旅行が中止となった場合に、旅行代金のキャンセル料を補償する保険です。

保険料は1,000円程度から、出発の3日前までに加入可能と、手ごろ感がある商品がほとんど。

万一に備えて加入しておけば、安心していられますね。

旅行キャンセルの補償も付けられ海外旅行保険「t@biho」(たびほ)
単独で申し込みができるエアトリの「チケットガード保険・旅行キャンセル保険」

 ハネムーンを予約する際は、キャンセル規定を絶対にチェックして

相談

キャンセルなんて考えたくはないけれど、不測の事態は誰の身にも起こりうること。

でもキャンセル料ほど残念な出費はありません。

旅行を予約する際には、キャンセル規定について必ず自分で確認する、もしもの時に備えて旅行キャンセル保険に加入するなどの配慮が必要ですね。

はじめての海外旅行だと、楽しみな反面キャンセルをはじめとした不安のタネは付きません。

不安なことはハネムーンSに相談してください。

旅のプランニングだけでなく、二人の理想のハネムーン実現のために全力でサポートします。