6月23日はSant Joan(サン・ファン、カタルーニャ語でサン・ジョアン)祭りの前夜祭。バルセロナにいらっしゃるなら、眠ることはあきらめましょう。1年間で一番短い夏至の夜、私たちはもちろん、ネコもワンコも眠れないパンパンと騒々しいお祭り騒ぎの夜なのです。

6月23日はサン・ジョアン祭りの日

6月にハネムーンなら一緒に盛り上がっていきましょう

何せ、バルセロナっ子が1週間前から買い貯めていた爆竹と花火遊びに興じるのですから、半端ではない騒々しさです。

爆竹なんて生易しいものではありません。お父さんたちまで、ダイナマイトもどきの爆竹で童心に戻って大騒ぎ。子供たちは大喜びというシーンに、街の至る所で出会うことになります。

6月23日の夜は眠れない?

家族や友達とのパーティー派が主流ですが、翌朝の地下鉄始発の時間まで、ビールと爆竹を持って海辺で夜通しパーティーで過ごす若者もたくさんいます。

6月23日の夜は眠れない?

ハネムーンのお二人なら、街中に立つにわかスタンドで花火を買って、ビーチで線香花火をするのも、楽しい思い出になるかもしれません。

それともやっぱり爆竹がいいですか? 扱いにはくれぐれもお気を付けください。

6月23日の夜は眠れない?

踊りが好きなカップルならば、ビーチ沿いのクラブで踊るのも楽しいですね。ツインタワーの下には、人気のクラブ「Opminum Mar」や「Shoko」などが軒を連ねます。

6月23日の夜は眠れない?

この夜のパーティーに欠かせない期間限定のお菓子COCAは、大きく分けて2種類ありますので、是非ご賞味ください。

カスタードクリーム入りドライフルーツパンと呼びたい、甘くてフワフワのCOCA。繊細さに欠けるものの、昔懐かしい味がします。

サン・ジョアン祭りの日といえばCOCA

もう一つは、甘味控えめの、COCA DE LLARDONS。

パイ生地とLLARDONS(ラードを絞った後の豚肉をカリカリにしたもの)をベースに、お砂糖と松の実が入っていて、これも素朴なお味です。

一夜明けた24日の朝、祝日なのでお店は休業、ネコやワンコも睡眠不足で朝寝をむさぼり、昨夜の騒ぎが嘘のように街はシーンと静まりかえます。

街に響くのは、唯一清掃車の音だけ...このお祭りが終わると、バルセロナは一気に夏モードに突入です。



【お祭り見学の注意点】

・人通りが多いので暗くて物騒ということはありませんが、泥棒も稼ぎ時です。貴重品はできるだけ持たずに行動するのがベストです。
・保護者同伴とは言え、特に子供たちの投げる爆竹が足元に飛んでくることがありますので、子供たちの傍を通る時は要注意。
・ダイナマイトみたいな爆竹をドカーンと爆発させている広場などでは、そのグループにはあまり近づかないように。