イタリアでロストバゲージ

飛行機の旅に付き物なのがロスバゲ(ロストバゲージ)。

出発の空港でチェックインの際に、カウンターに預けた荷物が到着空港で出てこない。紛失したり、遅れて到着するなどのトラブル(遅れて届いた場合は、ディレイドバゲージと呼ぶ)のことです。

今回はイタリアハネムーン中、ロストバゲージに遭遇した場合の対処法などをご紹介しましょう!

乗り継ぎがある場合は要注意!とはいえ直行便でも油断できない

飛行機乗り継ぎがあると起きやすいロストバゲージ

ロストバーゲージの主な原因は以下の3つ。

(1)荷物をカウンターで預けた時に間違ってタグを付けられた
(2)空港で荷物の仕分け時に間違ったコンテナに乗せられてしまった
(3)空港で荷物を乗り継ぎする飛行機に乗せるのが間に合わなかった

そして大抵の場合は(3)で、荷物が積み残され、乗客だけが目的地に到着するというわけです。

乗り継ぎのあるフライトで、トランジット(乗換え)時間が短いタイトなフライトスケジュールの時に起きます。でも、乗り継ぎ時間が十分ある時でも稀に起こることがあります。

私の身内は直行便でもロスバゲにあったことがあり、直行便だから発生しないとはいえないことも分かりました。

いままで3回もロストバゲージを体験!ハネムーンなら余裕のあるフライトスケジュールで

ハネムーンはフライトスケジュールに余裕を

今までに20往復以上日本とヨーロッパの空の旅を経験していますが、3回ほどロスバゲに遭いました。いずれもタイトなフライトスケジュールが原因でした。

ただ旅行ではなく、イタリアから日本への里帰り、もしくは日本からイタリアへの自宅に向かう際に起こりました。

いずれも特に困ったことはなかったのですが、旅行中、しかも新婚旅行中に起きたのではせっかくの旅が台無しになりかねません。

フライトスケジュールは余裕を持った方が安心で、乗り継ぎの時間は少なくとも2時間は見ておいた方が無難です。

万が一に備えて、貴重品や常備薬、携帯電話などの充電器、1~2泊分の着替えや洗面具は機内持ち込み用の荷物に入れておくことを強くお勧めします

実際、私も必ずそうしています。

ロストバゲージかも!?と思ったらまず先にやるべきこと

ハネムーン中にロストバゲージしてしまったらどうする

「もしかして、ロスバゲに遭ってしまった!?」と気づくのは、到着した空港で預け荷物を受け取るターンテーブル(荷物が乗せられて回るベルトコンベアーのあるところ)で、一向に自分のものが出てこない時です。

イタリアの空港では、飛行機からベルトコンベアーに運ばれるまでかなり時間がかかることもしばしばあります。

しかしながら待てど暮らせど出てこない場合は、ロスバゲの可能性あり。

時々、ベルトコンベアーから下ろされ、なぜか先に別の場所に置かれている時もあるようです。今年、私が体験した「もしかしてロスバケ?」のときはそうでした。

一度周りをよく見てみることもおすすめします。

イタリアハネムーンでロストバゲージに遭ってしまったらどうする?

ロストファンドカウンター

ロスバゲが疑われた場合、とりあえずターンテーブルのあるバゲージクレイム(Baggage Claim)の一角にある「ロスト&ファウンドカウンター(Ufficio Lost & FoundかAssistenza Bagagli)」にへ向かいましょう。そのまま外に出てしまうと手続きができないので、必ずカウンターにて手続きをしてください

利用航空会社、または利用航空会社が委任する業者によって、受付が分かれているカウンターもあります。日本からの玄関口になる、ローマのフィウミチーノ空港の場合はターンテーブル横の案内ボードにて、航空会社が委任する業者が表示されています。

「ロスト&ファンドカンター」で荷物が見つからないことを伝えます。

<ロストバゲージで使えるイタリア語>

(1)一つの時は
「Non si trova il mil bagaglio(ノン・スィ・トローヴァ・イル・ミオ・バガッリョ=私の荷物がありません)」

(2)複数の時は
「Non si trovano i miei bagagli(ノン・スィ・トロヴァノ・イ・ミエイ・バガッリ=私の荷物がいくつかありません)」

その時、以下の書類を用意してください。

(1)出発空港のチェックインカウンターでもらえる手荷物受領書(バーコードの付いたもの)

(2)パスポート

(3)搭乗券の半券

(1)~(3)の書類は必ず見せるだけ。記入が済んだら必ず返してもらってください

出発前に預け荷物の写真を撮影しておこう!事故手荷物報告書記入の際に役立ちます

預ける前に荷物の写真を撮っておこう

職員が荷物の現在位置を確認。到着した空港に届けられてなければ、P.I.R(Property Irregularity Report事故報告書、事故手荷物報告書という書類を作成します。

この書類に紛失した預け荷物の大きさやブランド、形状、色などをできるだけ詳しく英語で記入します。念のために出発前に預け荷物の写真を撮影しておく。さらに、写真ではわかりにくい大きさやブランド名をひかえておくことをお勧めします。

写真があれば、職員に見せながら記入を手助けしてもらうこともできます。

イタリアの配送手配はずさんで有名!カウンターで必ず確認することは?

カウンターで必ず確認すること

引き続き、カウンターでは以下のことを確認&伝えます。

(1)いつ届く予定なのか

(2)荷物を届けてもらう滞在先(移動などで頻繁に変わる場合は、その旨を伝える)

(3)着替えや洗面具のない場合の保証キット(アメニティやTシャツのセットなど)の有無

<イタリア語で訪ねる場合>

(1)いつ届く予定なのか
●荷物が一つの場合「Quando arriva il mio bagaglio?(クァンド・アリーヴァ・イル・ミオ・バガッリョ?=私の荷物はいつ届くのですか?)」
●荷物が複数の場合「Quando arriva i miei bagagli?(クァンド・アリーヴァ・イ・ミエイ・バガッリ?=私のいくつかの荷物はいつ届くのですか?)」

(2)滞在先を伝える
「Le lascio i nostri indirizzi degli alberghi.(レ・ラッショ・イ・ノストゥリ・インディリッツィ・デッリ・アルべルギ。=(複数の)ホテルの住所をあなたに残します。)」
「Faccia l’attenzione che spostiamo spesso.(ファッチァ・ラッテンツィオ―ネ・ケ・スポスティアーモ・スペッソ。= 頻繁に移動するので注意してください。)

(3)アメニティキットの有無を訊ねる
「Ha dei Kit di prima necessita’? (アッ・デイ・キット・ディ・プリマ・ネチェッスィタッ?=保証(必需品)キットはありますか?)」
「Che cosa contiene il kit? (ケ・コーザ・コンティエネ・イル・キット?= キットの中には何が入っていますか?)」

アメニティセットの例
●単数の場合「un set da cortesia(ウン・セット・ダ・コルテズィーア)」
●複数の場合「dei set da cortesia (デイ・セット・ダ・コルテズィーア)」

歯ブラシの例
●単数の場合「uno spazzolino da denti (ウノ・スパッツォリーノ・ダ・デンティ)」
●歯ブラシ複数の場合「degli spazzolini da denti (デッリ・スパッツォリー二・ダ・デンティ)」

歯磨き粉の例
●単数の場合「un dentifricio (ウン・デンティフリーチョ)」
●歯ブラシ複数の場合「dei dentifrici (デイ・デンティフリ―チ)」

Tシャツの例
●単数の場合「una maglietta (ウナ・マッリエッタ)」
●歯ブラシ複数の場合「delle magliette (デッレ・マッリエッテ)」

大抵は次の日の便で空港に届けられ、滞在先に届けられますが、毎日便がない場合や配送手配の遅れなどで数日経っても届かない場合があります。

私はトランクの受け取りに1週間、別の荷物の受け取りに3週間かかったことがあります(ローマの空港の手際はよくありません)。

翌日や翌々日に滞在先に配送されたが、もうすでにチェックアウトしてしまった後、と言う話もよく聞くように、イタリアの配送手配のずさんさは有名です。

ロスト&ファウンドカウンターでよくあるのが職員による入力ミス。必ず自分の目で正しく入力されているかチェックすることをお勧めいたします

イタリアで使える携帯電話番号やメルアドを念のために伝えておくことも大事です。

日本で加入した海外旅行保険会社にもすぐ連絡し、保証内容を要確認!

海外旅行保険を確認

アリタリア航空では、荷物が現在どこにあるのか、いつ届けられるのか、という状況を知るのに、P.I.R(Property Irregularity Report:事故報告書、事故手荷物報告書)に電話連絡先が明記しあります。

しかしながら、そこに電話をかけてもいつも話し中で繋がらないことが多いです。

知り合いの空港関係者の話によると処理しきれなくて、受話器はあげてあることが多いそうです・・・。

なお、ワールドトレーサーという受託荷物検索システムでネット検索もできますが、アリタリアがアップデート情報を入力しないので、いつまでたっても状況が確認できないままであることが頻繁にあります。

できれば、日本で加入した海外旅行保険会社にすぐに連絡し、どこまで保証があるか確認します。航空会社、保険会社の両方からの保証は基本的にはできず、どちらかにより保証されることになります。

保険会社によりますが、航空会社で保障されなかった場合、保険会社に手続きを試みるケースが多いです。

荷物が手元に届くまでに購入した身の周り品、代金を請求できる?

身の回り品購入代を請求できるか?

荷物が届くまで、最低限必要なものを購入した場合はレシートや領収証を保管。後から請求する形になりますが、航空会社によって対象となるものや上限額にバラつきがあります

明確な上限額などを明記している航空会社はあまりないため、細かくいくらまで、どの項目に対して保証がでるのか、航空会社や保険会社に確認する必要があります

ちなみに、アリタリアやエールフランスなどは、限度額の記載についてどこを探してもありませんでした。

なお、目的地に届くはずだった荷物が6時間以上遅れた場合にのみ必需品購入の保証があり、6時間経つ前に荷物が発見され、届けられたら保証はありません。

そしてこの必需品購入も航空会社や保険会社によって何日以内、もしくは帰路なら自宅に着くまでに購入しなければいけないといった限度があるようです。

何か購入する前に必ず航空会社、保険会社に確認を取る必要があります。

基本的に荷物が遅れても、届けば航空会社の責任はなくなり、購入品以外の賠償請求などはできません

新婚旅行中はもちろん、その後も荷物が見つからない場合は?

旅行後も荷物が見つからない場合

アリタリアの場合、P.I.R発行から45日経っても荷物が届かない場合、完全にロスト(紛失)したものとみなされ、航空会社に責任があることになります。

この場合、賠償保証が受けられますが、限度額はあまり高くなく、旅客1人につき約16万円弱となっています(参照元:国土交通省のHP「モントリオール条約に係る賠償限度額の改正について」の資料より)。

この額はあくまで限度額なので、必ずしもこの額が支払われるわけではなく、場合によってはこれ以下の額の可能性も大いにあり得ます。

アリタリアなら、補償を受けるにはP.I.Rを作成した日から2年以内に手続きを行う必要があります。

必要書類などについての詳細は、アリタリアの日本語ホームぺージの「お荷物の紛失」を参照してください。

ハネムーンでロストバゲージ!最低限の必需品購入はどこでする?

買い物に便利なCOIN

ローマの空港内の到着出口付近はちょっとしたカフェや両替屋さんがあるだけなので、宿泊先が街中にある場合、宿泊先付近のスーパーや下着屋さんなどで必需品を購入されるとよいでしょう。

イタリアには残念ながら、便利なコンビニはないのですが、滞在先がローマの中央駅があるテルミ二駅付近でしたら、テルミ二駅構内にスーパー、下着屋さん、服屋さん、薬局などお店が豊富にあります。

構内にはコイン(COIN)という下着から普段着までひととおり揃う百貨店(年中無休、8時~22時)があります。

駅地下にはスーパー(スーパ―名:Conad コナッド)もあり、歯磨き粉などの日用品も探せます。早朝、夜遅くまで開いていて便利(年中無休、6時~0時)です。

COINデパートは、サンジョバンニ駅出てすぐのところとVia Cola di Rienzo通り(リエンツォ通り)にもあります。

▼テルミニ駅ショッピングガイドのサイト(構内地図付き)
コイン
スーパー

イタリアハネムーン中にロストバゲージに遭ってしまったら?まとめ

ロストバゲージまとめ

ロストバゲージを防ぐためにやるべきこと、起きた場合に備えておくべきこと、起きた後の対処法、イタリアならではの事情についてまとめてみました。

ロストバゲージ予防と備え

●乗り継ぎがある場合は、2時間以上の乗り継ぎ時間を設けること
●預入荷物の写真を必ず撮影しておく
●貴重品や常備薬、携帯電話などの充電器、1~2泊分の着替えや洗面具は機内持ち込み用の荷物に入れておく
●念のためロストバゲージの保証がある海外旅行保険に加入

ロストバゲージ対処法

●ベルトコンベアー上だけではく、その周りに自分の荷物がないか確認する
●なければ「ロスト&ファンドカウンター」で手続き(外に出てしまわないこと!)
●手続き時に見せる書類は記入後必ず持ち帰ること(手荷物受領書・パスポート・搭乗券の半券)
●P.I.R(Property Irregularity Report:事故報告書、事故手荷物報告書)を作成し、荷物の到着予定や身の回り品の保証キット有無を確認
●自分の滞在先(移動先を含む)と携帯番号(もしくはメール)を伝える
●身の回り品を購入した場合の対象となる品目と保証限度額も確認
●海外保険会社、航空会社ともにロストバゲージの保証内容確認

イタリアならではのお国事情

●職員の入力ミスがあるので、P.I.Rを入力した画面を見せてもらい、間違えがないかチェック
●配送手配が結構ずさん(遅配あり)
●アリタリア航空に荷物の現在地などを電話しても結構な確率でつながらない
●受託荷物検索システムはあるが、アップデートをさぼってるのであてにならない

 

できれば起きてほしくないロストバゲージ。万が一起きてしまった場合、この記事が皆さまのお役にたてればと願っています。