プラザアテネ

世界でラグジュアリーホテルを展開する「ドーチェスター・コレクション」の一つ、 パリを代表するパラス(宮殿)クラス「ホテル・プラザ・アテネ」

以前も取り上げたことがありますが、その時は美しいレストランバー「ラ・ ギャラリー(La Galerie)」で過ごす午後の優雅なティータイムをご紹介させていただきました。

今回は、何と実際にホテルのお部屋を取材させていただくことが出来たんです!しかも、いくつもの伝説が残る「ホテル・プラザ・アテネ」の中でも特別な空間ばかり。

伝え聞いてはいたけれど実際に見ることが出来て、まるで映画の一場面に入り込んだような気分になりました。この世界をハネムーンカップルとぜひ分かち合いたい!

それではさっそく「ホテル・プラザ・アテネ」の特別な場所へと、皆さまをご案内いたしましょう!

舞台はパリ屈指の高級エリア、モンテーニュ通り

モンテーニュ通り

モンテーニュ大通りはディオール、シャネル、グッチ、セリーヌなどフランスはもとより、世界を代表するブランドショップが並ぶ、パリ屈指のラグジュアリーなショッピングストリート。

真っ赤なファサードと赤いゼラニウムが窓辺を彩る「ホテル・プラザ・アテネ(Hotel Plaza Athénée)」は、このモンテーニュ大通りの中でも、ひときわ華やかな印象を与えています。

開業は1913年。すでに100年以上の歴史がここで刻まれています。

エントランスに足を踏み入れたならば、そこはノーブルな別世界

エントランス
エントランスを入るとそこには、煌びやか過ぎない究極のエレガントな空間が目の前に広がります。

これは以前来た時も思ったことなのですが、ゴージャスというよりノーブルという言葉がぴったり。本物の気品が漂っています。

きめ細やかなホスピタリティの高さはオーダーメイドのサービスとも言われるくらい。スタッフのさりげなくスマートな身のこなし、対応も何とも上品。すべてがこのホテルだけが持つ特別な空気感だな、と感じます。

アールヌーヴォーの階段

館内はクラシックでありながら明るく洗練された印象。美しいアールヌーヴォーの階段を一歩一歩歩いていると、パリの一番華やかな時代にタイムスリップしたかのよう。

便利なエレベーターももちろんありますが、そちらに乗ってしまうのがもったいない気さえしてきます。

ホテルに飾られている“赤いゼラニウム”とマレーネ・ディートリヒの物語

マレーネ・ディートリヒ

最初に案内していただいたのは、マレーネ・ディートリヒゆかりのお部屋。

ドイツ出身で女優・歌手として世界で活躍したマレーネ・ ディートリヒ(1901−1992)が、フランス映画を代表する名俳優ジャン・ギャバン(1904−1976)とここで数年間暮らしたというお部屋です。

マレーネがジャン・ギャバンと暮らした部屋

ここに2人がいたかと思うと、とても不思議な気持ちになります。

ここに 2 人がいたかと思うととても不思議な気持ちに

この地が気に入ったマレーネ・ディートリヒが、その後1962年にモンテーニュ通りの目の前のアパルトマンに移り住み、亡くなるまで暮らしました。

引っ越した後も足繁くホテルまで、食事に訪れたとのこと。このエピソードもこの「ホテル・プラザ・アテネ」の歴史の 1 つです。

ハリウッドでも活躍し、アメリカの国籍も持っていたドイツ人のマレーネ・ディートリヒ。でも終の棲家に選んだのが、パリのこのモンテーニュ通りだったことは感慨深いものがあります。

終の住処

窓からは美しいエッフェル塔の姿。今では「ホテル・プラザ・アテネ」の象徴となった窓辺に飾られている赤いゼラニウムは、実はマレーネ・ディートリヒが選んだのがはじまり

赤いゼラニウム

ホテルのすぐ目の前に彼女が移り住んだアパ ルトマンが見えます。彼女は本当にこの場所を愛していたんだろうな、と感じました。

独自の美学を持つカラヤンが過ごしたアールデコの美しい部屋

カラヤン

次に案内していただいたのは、20世紀のクラシック音楽界を代表する世界的指揮者へルベルト・フォン・カラヤン(1908−1989)が滞在したアパルトマンタイプのお部屋です。

ここは美しいアールデコスタイル。落ち着いた色調の中で、「ホテル・プラザ・アテネ」」のカンパニーカラーの赤が効果的に使われ、洗練された印象。

美しいアールデコスタイル

自家用ジェット機を自ら操縦し、おしゃれでスマートで独自の美学を貫いたカラヤン。滞在したお部屋もそのイメージ通り、モダンです。

滞在したお部屋もモダン

キッチンもついているので、フランス人の奥さまと一緒にゆったり、自宅にいるかのように寛いで過ごされることもあったのでしょう。

寝室

浴室は美しい大理石でダブルシンク(2つの洗面台)。「ホテル・プラザ・アテネ」は多くのお部屋がダブルシンクだそう。

大理石のダブルシンク

それと担当の方にお話しを聞いて素敵なサービスだと思ったことがあります。 アメニティがゲランなのも魅力だけど、バスタブに色とりどりの小さなカプセルが並んでいたのです。

中にはエッセンシャルオイルが入っていて、カプセルをセットするといろんな香りのシャワーが楽しめるのだそう。これ、女性はすごく嬉しい。

今までいくつかパリのホテルを取材させていただきましたが、初めての素敵システムです。

ディオールと「ホテル・プラザ・アテネ」の特別な物語から生まれた美しいディオールスパ

ディールスパ

3つめのスペシャルな空間は、フランス国内唯一のディオールのスパ「ディオール・インスティテュート・オ・プラザ・アテネ(Dior Institut au Plaza Athénée)」。

一歩入った瞬間感じる芳しい香りと、そのノーブルで美しい別世界にうっとり。イメージするディオールそのもの!

女性なら誰でも一度はこんなスパで優雅にゆったりとトリートメントを受けてみたいと思うはず。

ノーブルで美しい別世界

なぜ「ホテル・プラザ・アテネ」にディオールの特別なスパが誕生したのか。それはクリスチャン・ ディオール(1905−1957)と「ホテル・プラザ・アテネ」の特別な物語があるからです。

特別な物語がある

1946年、ディオールはモンテーニュ通り30番地にメゾン1号店をオープンします。その場所は「ホテル・プラザ・アテネ」のすぐそば。

ホテルが気に入って常連になったディオールは、このホテルのバーで過ごす女性をイメージした作品を発表します。

ニュールック

1947年の初のコレクションは後にニュールックと称されるほどの革命を起こし、ディオールをモード界の寵児へ押し上げました。

モード界の寵児

そしてモンテーニュ通りには次々とクチュールのメゾンがオープン。 今のモンテーニュ通りを形作ったのは、ディオールと「ホテル・プラザ・アテネ」、と言っても過言ではないのです。

モンテーニュ通りはディオールとル・プラザ・アテネから始まった

この物語にふさわしい、素晴らしい空間でディオールの贅沢なテクスチャーによる癒しのひと時。

リラクゼーションルームからすでに心と身体のケアが始まっているよう。

リラクゼーションルーム

可愛いプチガトーや飲み物も準備されております。

可愛いプチガトーや飲み物

拝見させていただくだけだったわたくしですが、ここにいるだけで優雅な気持ちになりまし た。

一生に一度でいいのでいつかここでエステを!と密かに思ったのは内緒。

いるだけで優雅な気持ちに
ここまで、数々の歴史が残る「ホテル・プラザ・アテネ」の中でも伝説的な3つの空間をご紹介しました。でも、「ホテル・プラザ・アテネ」が誇る美食空間のご紹介も外すことは出来ません。

「ホテル・プラザ・アテネ」といえば世界的シェフ、アラン・デュカス!

アラン・デュカスのレストラン

ホテルの中にあるラグジュアリーなメインダイニング「アラン・デュカス・オ ・プラザ・アテネ(Alain Ducasse au Plaza Athénée)」。

史上最年少で3つ星を獲得。世界で最も有名なシェフの1人であるアラン・デュカス が総料理長を務める3つ星レストランです。

野菜、豆類、雑穀類を多用し、ヘルシーでありながら最高級の料理で世界中の美食家たちの心をつかんでいます。

デザインユニット、ジョアン&マンクの豪華で斬新なインテリアも圧巻です。

ディナーはもちろん、朝食も大変美味だと伺っています。一生に一度はこんな素晴らしい空間で、最高のお料理をただいてみたい!と思いました。

週末も楽しめるレストラン&バー「ラ・ギャラリー」

ラ・ギャラリー

エントランスを抜けると現れる美しい回廊スタイルのレストラン&バー「ラ・ギャラリー(La Galerie)」。以前の記事では午後3時から7時までのティータイムをご紹介しました。

2016年からシェフ・パティシエとして腕をふるっているM.O.F(フランス最優秀職人)のアンジェロ・ミュザ。その芸術的なパティスリーはもちろん、飲み物にさりげなくついてくるショコラもまた美味なんです。

お話をうかがったらショコラはアラン・デュカスだそう。やっぱり、と納得です。

平日の午後は毎日ハープの生演奏がありますが、週末もお楽しみがあります。

土曜日は、新鮮なフルーツ、アサイーボール、オムレツなどのグルメなブランチ、日曜日は、オーケストラやトリオによる生演奏が楽しめるようになっているんです。

日曜日はお子様連れのハネムーンカップルにもおすすめです。

ハネム ーンカップルにもおすすめ

館内どこにいてもいい香りがするのは、特別なパルファン・ダンビアンス(ルームフレグランス)を使っているから。お伝えできないのが残念なのですが、いるだけで癒しになるくらい素敵な香りで、そしてほのかなんです。

この館内もディオールのスパも、バスルームの色とりどりのエッセンシャルオイルのカプセルもですが、このホテルは香りにもとても気を配っているな、と感じます。

こじんまりとして美しい中庭は 、5月から9月まではレストラン・バー「ラ・クール・ジャルダン(La Cour Jardin)」がオープン。そして11月末からはアイススケートリンクになります。

お子様はもちろん大人も遊べます。滑れる方はぜひどうぞ。

映画のようなパラスホテル 「ル・プラザ・アテネ」

「ホテル・プラザ・アテネ」にはこの他にも、歴史あるレストラン「ル・ルレ・プラザ(Le Relais Plaza)」、開放的でモダンなレストランバー「ル・バー(Le Bar)」など全部で6軒のレストランとバーがあります。

「ル・バー」はセレブもやって来るおしゃれなパリの最先端のナイトスポット。ハネムーンに思い切ってパリのクラブで夜遊びも、最高に楽しい思い出になるかもしれませんね。

取材だった私にとっても溜息のつきどおしだった夢のような時間。宿泊はかなわなくても、 モンテーニュ通りをウィンドーショッピングしてここでお茶をしたり、カクテルをいただくだけでも十分素敵だと思います。

せっかくのパリハネムーン、映画のようなパラスホテル「ホテル・プラザ・アテネ」で美しい時間を過ごしてみませんか。

■取材協力
ホテル・プラザ・アテネ Hotel Plaza Athénée
住所 :25 avenue Montaigne, 75008 Paris
Tel:+33 (0) 1 53 67 66 65
ドーチェスター・コレクション予約センター:0120-914-084



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