私、かなりの怖がりなんです。見たくないものが見えそうな、そんな所に行くのは御免こうむります。

何度か聞かれた「Poblenou(ポブレノウ)墓地に行ったことある?」にはいつも「No」と答えていましたが、11月1日諸聖人の日(Todos los Santos)、皆がお墓参りに行くこの日なら怖くないかもと、遂にカメラを携え突入してみました。

ハネムーンの記事に縁起でもない?

いえいえ、芸術好きにはなかなか的価値のある、見どころある観光スポットなのです。

スペインのお墓は芸術的?ハネムーンで行ってみる??

1775年に、当時バルセロナ市壁内にあった教会の小さなネクロポリス(埋葬場)を解消するために作られるも、人々の習慣を変えることは難しく、なかなか利用されませんでしたが、1821年にコレラが大流行したのをきっかけに、墓地として機能するようになったそうです。

入り口付近のお花屋さんでは、造花や菊の花束が売られています。

ネオクラシックの世界へ?

この辺りは、庶民のマンション型のお墓です。夜中はスペイン人お化けが集って、賑やかそうですね。

ネオクラシックの世界へ?

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庶民のお墓を後にして、ブルジョア階級の墓地に足を踏み入れると、

ネオクラシックの世界へ?

雰囲気が全く違います。まるで美術館のようです。死後の世界も格差世界なのかしら…とため息も出ますが。

ネオクラシックの世界へ?

きっと有名な故人のお墓なのでしょう。ユダヤ人のお墓を前で「カタルーニャ」の歌が響き渡っていました。

ネオクラシックの世界へ?

1800年代のお墓が多く、ネオクラシック様式(ローマやギリシャの建物の一部を取り入れた新古典主義の様式)のお墓や彫刻が美しいです。

ネオクラシックの世界へ?

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<Information> Cementerio de Poblenou
住所:Av. Icaria, s/n. Barcelona.(最寄りの地下鉄駅:L4のLlacuna)
月~金曜日 8:30-14:00  15:30-17:00
土、日曜日 8:30-14:00

共同墓地なので、一年中開いています。毎月、一週、三週目の日曜日(10:30)は、ガイド付きで墓地内を廻れます。スペイン語とカタルーニャ語なので言葉はわからなくても、二人きりで廻るのが心配ならば、ガイド付きのグループで廻ってもいいですね。

結婚は墓場なんて、誰が言ったのでしょうね。お互いの思いやりを忘れなければ、決してそんなことはありません。末永くお幸せに。