全世界を魅了しているTVドラマ「アウトランダー」。そのロケ地のほとんどがスコットランドです。

中世の面影がそのまま残る街並みと荒涼とした大地に1歩足を踏み入れたら、あなたも気分はすっかりアウトランダー〜。クレアの情熱と足跡をたどりながら、カップルで旅するスコットランド。きっとロマンチックな時間を過ごせること間違いなし!

今回からシリーズで、エディンバラ周辺で回れるアウトランダーロケ地をご紹介します。

アウトランダーのロケ地特集
ドキドキのドラマの世界へハネムーン

新婚旅行の日数が短い人でも回れる!アウトランダー聖地巡礼

このアウトランダーは、作家ダイアナ・ガバルドンの世界的大ベストセラー小説(全世界での販売部数2,500万部を突破!!)を映像化したアメリカのテレビドラマ。主人公のクレア(看護師)が夫と休暇で訪れたハイランドで、200年前にタイムスリップしてしまうという物語です。

イングランドとスコットランドの緊張が高まる時代に迷い込んだクレアが、ふたつの世界で懸命に生き抜く姿は多くの女性に感銘を与えました。また中世の建物や力強い面持ちのスコットランド男子もこのドラマの魅力となって、世界的に大ヒット中というわけです。

日本では海外ドラマ専用チャンネル「AXN」で放送されて大人気に。動画配信サイトのhuluやdTVなどでも見ることができますよ!

そんなアウトランダーワールドを味わえる場所が、じつはエディンバラ周辺にもたくさんあるんです。「ハネムーン旅行期間は短いからスコットランド全土を回るのは、ちょっと無理…」、という方も、エディンバラ周辺ならロケ地巡りもラクラク。アウトランダーファンではないかップルも、中世のロマンチックな雰囲気を満喫できること間違いありません!

ウエディング会場としても人気!貴族の館「ホープトン・ハウス」へ

スコットランド随一の貴族の館「ホープトン・ハウス」

ということで、今回私たちが訪れたのは、エディンバラ中心街から車で30分ほどのところにある「ホープトン・ハウス」。ここはドラマの中でサンドリンハム伯爵の屋敷として使用されたお屋敷なんです。

スコットランドでも屈指の美しさを持つこの大邸宅は、300年以上に渡ってホープトン一家が所有してきたところ。フォース湾を望む100エーカーにもおよぶ敷地には森あり数々の歴史的建造物あり、散策路あり、そして盛大な花火のイベントなどもありで、いつも人気の観光スポットなんです。

そしてここは、ウェディング会場としても人気があるところ。優美でロマンチックなロケーションにある邸宅で、アウトランダーさながらのタータンチェックに身を包まれた新郎が、純白のウエディングドレスを着た新婦の手を引いて歩く結婚式。なんともロマンチックですよね。

館の周りにはのどかな牧草地が広がる

さて、街の中心部から車で来た私たち。幹線道路からホープトン・ハウスの敷地内に入り、のどかな田園風景の中を抜けて邸宅に向けて走ります。

大邸宅が牧草地の先に見えてきました

すると、大邸宅が目の前に出現! その壮大な姿に、うっとりです。

現在の建築になったのは18世紀に入ってから。ウィリアム・ブルースとウィリアム・アダムによってデザインされ、英国を代表する大邸宅のひとつになったと言われています。

駐車場に車をとめて館に向かいます

入場チケットを購入し、いよいよ中世の世界へ

邸宅に入るには、入場チケットが必要です。牧歌的な景色が広がる駐車場に車を停め、その脇にある小屋で、チケットを購入します。

駐車場わきで入館チケットを購入

小屋の壁には、散歩道などが記された地図が貼ってあるので、ここで広大な敷地で迷子にならないように、散策ルートも確認です。

屋敷は広いので地図を確認してからいきましょう

それではいざ邸宅へ!

ホープトン・ハウスへと向かいます

新婚旅行で貴族の暮らしを追体験!?美術館のような邸宅へ

歴史ある重厚な建物に入り、メインホールを抜けると、見事なくり貫き天井が目に入ります。また2階へと上がる螺旋状階段に飾られた絵画は、美術館の展示作品級。その素晴らしさに、ほれぼれです。

メインホールの吹き抜け天井

螺旋階段に飾られた絵画

ロケで使われたレッド・ドローイング・ルーム

このレッド・ドローイング・ルームと呼ばれる部屋が、シーズン1(エピソード10話)でサンドリガム公爵の邸宅として使われた部屋。赤を基調とした内装に、数々の肖像画が見事です。部屋の中央に佇むと、ドラマさながら数百年前にタイムスリップしてしまいそうです。

ドラマのワンシーンのような光景に出会いました

ロイヤル気分満喫!贅を凝らした家具や調度品にうっとり

贅を凝らしたインテリアや調度品の数

ダイニングルームもゴージャス!アウトランダーでも、シーズン2でこんな晩餐のシーンがあったような?

エレガントなダイニングテーブルのデコレーション

寝室も見事!ベッドに施された細工や優雅な刺繍のリネン類、そして壁紙に至るまで、すべてに卓越した職人技を見ることができます。

職人芸が光る見事な細工の数々

部屋のインテリアにわくわく

この邸宅のご自慢のひとつは、屋上からの眺め。ということで細い階段を登っていくと、広大な緑地の大パノラマが目の前に!数世紀に渡って人々を魅了してきたこの邸宅の素晴らしさを、再確認です。

屋上からは広大な緑地の大パノラマ

大人気英国ドラマ「ダウントン・アビー」にでてくるような、使用人のお部屋もあり!

カントリー・ハウス「ダウントン・アビー」の主と使用人で繰り広げられる英国ドラマ「ダウントン・アビー」をご覧の方であればご存知のとおり、大邸宅には使用人のお部屋が地下にありました。

こちらのホープトン・ハウスも、台所は地下に。当時の使用人の生活が展示されていて、なかなか興味深いですよ。

英国貴族の館地下にある使用人の部屋

邸宅の端にはティールームがあります。ケーキやスナック、アフタヌーンティーなどが楽しめます。

英国に来たならやっぱりアフタヌーンティー

敷地内も要チェック!ドラマの中で見かけた光景があちこちに

ティールームをあとにした私たちは、敷地内を散策することに。ちなみにティールーム横の広場も、アウトランダーに登場。ここは、パリの街並みとしてシーズン2でよく使われたところだそうです。

パリの街並みとして使われた場所

散策のできるSea Walk Trailと邸宅の後方に広がる芝生のお庭は、シーズン1で使われました。

シーズン1の撮影で使われた芝生のお庭

公爵らが戦うシーンは建物の横で撮影されたそうです。

公爵らが戦うシーンをここで撮影

散策コースには、大きな木がたくさん。そんな歴史を刻んだ木々の間からは、エディンバラとファイフ地方を結ぶ橋が、ときどき顔を出します。

歴史を感じさせる大きな木

エディンバラとファイフ地方を結ぶ橋

お二人でぜひ歩いてほしい邸宅の中

スコットランドの伝統的なウエディングはいかが?フォトツアーにもおすすめ

散策を終えて邸宅へ戻ると、ボールルームを発見!

こちらは結婚式で使われる場所だそうです。格式高い雰囲気と160名収容できるスペースが、結婚式会場を探すカップルに人気だとか。こんなところで、披露宴ができたら素敵ですね。

結婚式にも使われるボールルーム

披露宴に人気のスペース

このホープトン・ハウスの近くには、サウス・クイーンズフェリーという可愛い村もあります。邸宅を見学したあと、海を眺めながらカフェでゆっくり時間を過ごすのもオススメですよ。

かわいい村、サウス・クイーンズフェリーを散策

300年以上の歴史を誇る、ホープトン・ハウス。ジョージアン調のエレガントさは、今でも見応えタップリ。アウトランダーファンのみならず、エディンバラにハネムーンで来た方にも、ぜひ訪れて頂いきたいスポットです。

次回はシーズン1・第1話で、クレアとフランクが2度目のハネムーンとして訪れた村「インヴァネス」として撮影されたフォークランドをご紹介します!


<Information> ホープトン・ハウス Hopetoun House

Visitor Season at Hopetoun House & Grounds


入場料:大人1人9.85ポンド(約1580円、庭園観覧料込み)



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