日本でもじわじわと知名度の上がってきたカタルーニャ冬の風物詩「カルソッツ」(ネギ焼き)。カルソッツと呼ばれる細長い玉ねぎを薪で焼き、アーモンドや赤ピーマンで作った濃厚なロメスコソースで食べるカタルーニャ地方独特の郷土料理です。

「カルソッツ」の本場はカタルーニャ州タラゴナ県ですが、晩秋から初春にかけてバルセロナ市内や近郊でも食べることが出来ます。

日本語OK!本格的な「カルソッツ」が食べられるレストラン「トーレ・デ・ラ・リェブレ(Torre de la Llebre)」

バルセロナ市内でも11月~3月にかけては「カルソッツ」を提供する店はたくさんあります。でもこの時期にバルセロナに新婚旅行に行くのであれば、バルセロナ郊外の町ルビ(Rubi)にあるレストラン「Torre de la Llebre」まで出かけてはいかがでしょう?

「Torre de la Llebre」はバルセロナの中心部カタルーニャ広場(Plaza de Catalunya)から50分とアクセスが良い場所にあり、またレストランのオーナーと結婚された日本人女性のMikuさんが日本語でおもてなしをしてくれるので、英語やスペイン語が出来なくても安心です。

バルセロナからほど近いレストラン「Torre de la Llebre」

レストランはカタルーニャ地方でよく見かけるマシア(Masia)と呼ばれる大きな田舎屋をレストランに改装しており、雰囲気は抜群!

13世紀のもので当時のまま残されたボデガ(ワインセラー)にはお宝ワインがたくさん

こちらのマシアはなんと13世紀のもので当時のまま残されたボデガ(ワインセラー)にはお宝ワインがたくさんあるそう。ワイン好きも満足できること間違いなしです。

マシア(Masia)と呼ばれる大きな田舎屋をレストランに改装

お替り自由のカルソッツメニュー「カルソタダ」を堪能!

レストランの敷地内に入るといきなりカルソッツを豪快に薪で焼く様子が見えテンションアップ!本場ではカルソッツは火力の強いぶどうの枝木を利用するんだそうです。

カルソッツを豪快に薪で焼く様子

さて、肝心の「カルソッツ」ですが、「カルソタダ」と呼ばれるメニューで提供されることが殆どです。そしてなんとカルソッツは何度でもお替り自由なんです。

Torre de la Llebre」の「カルソタダ」は焼いたカルソッツの他に、アーティチョーク、カルソッツのフリッター、メインの羊肉とブティファラと呼ばれるカタルーニャのソーセージ、付け合わせの白いんげん、パン・コン・トマテ(パンにトマトを擦り付けたもの)、飲み物(ワイン・水)、デザート、お茶菓子&コーヒー込みの超豪華メニュ―となっています。(2018年1月現在35ユーロ/1名)

真っ黒に焼けたカルソッツ

ボリューム満点のメニュー

日本人には食べきれないほど提供されます

写真はほんの一部ですが、正直言って最後まですべての料理を食べ切る日本人は殆どいないのではと思います。カルソッツを食べる日は初めから夕食は軽めの予定にしておいた方が良でしょう。

カルソッツの食べ方

真っ黒に焦げたネギ(カルソッツ)を見て驚かれるかもしれませんが、皮をむいて中身を食べるので心配ありません。まずはテーブルに用意されているエプロンと手袋を装着して下さい。これをしないとかなり汚れます。

準備が出来たら写真のように、手でカルソッツを持ち上げ、皮をずるっと下にむくと白くて甘い部分が出現します。皮のむき方にちょっとコツがいるので是非お店の方にやり方を聞いてみて下さい。

皮のむき方にちょっとコツがいるので是非お店の方にやり方を聞いてみて

お店自慢のロメスコソースをたっぷりつけて、ネギを顔の高さまで持っていき、口を大きく開けて食べて下さい。後からお肉料理が来るのを分かっていてもお替りをしてしまう美味しさですよ!

ネギを顔の高さまで持っていき口を大きく開けて食べて

カルソッツの季節はカルソタダと呼ばれるメニューの注文が多いそうですが、お肉も自慢のお店。

メインの羊肉も全く臭みがなく、カタルーニャ名物のブティファラも超ジューシー!日本では高級食材のアーティチョークなども楽しめてここまで大満足のメニューはバルセロナ市内ではなかなかありません。

冬のスペインはちょっと…と思われるかもしれませんが、日本よりも過ごしやすい温暖な気候、リーズナブルな価格のホテル、ゆっくり観光ができて、美味しいカルソッツを食べられる…と、オフシーズンならではのいい事もたくさんあります。

冬にバルセロナを訪れるならば、是非「Torre de la Llebre」でカルソッツを堪能して下さい!
ハネムーンの一生の思い出になりますよ。


<Information> トーレ・デ・ラ・リェブレ Torre de la Llebre
http://torredelallebre.wixsite.com/torredelallebre

●住所:Calle Art s/n, 08191 Rubí, Barcelona

【電話】+34 936973202、+34 935884767
※日本語OKの番号は+34 618181561で、日本人のMikuさんが対応してくれます。
●Email:torredelallebre@gmail.com
※メールの件名に「Para Miku」と入れて日本語でメールをしてもOK
●行き方:FGCと呼ばれる近郊線のゾーン2(Zona 2)にあるRubi(ルビ)駅で下車、徒歩15分です。
FGCはS1とS7のラインがRubiに止まります。
駅前にタクシー乗り場もありますが、田舎町なので台数は多くありません。

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