古代ローマのトイレ
古代ローマ遺跡にあるのトイレ

こんにちは。

タイトルを読んで引いてしまったカップルの方。

タイトルを読んでイタリア滞在での不安の一つでした、と思われる方。

それぞれいらっしゃると思います。

日本のように、どこにでも無料で使えるきれいなトイレがないイタリア。旅行中に、街歩き中に、トイレに関して悩まれる時が必ず来ると思います。

そこで、イタリア人は街中のどこでトイレを利用するのか、をご紹介いたします。

イタリア人にトイレの場所をたずねるときは?

イタリア語でトイレの場所を聞くとき、場所を特定する時に便利なフレーズをご紹介します。

<トイレの場所をたずねることば例>

●トイレ⇒「バンニョ(Bagno)、トイレッテ(Toilette)、ガビネット(Gabinetto)」
●男性トイレ⇒「ウォーモ/シニョーリ(Bagno Uomini/signori)」
●女性トイレ⇒「ドンナ/シニョーレ(Bagno Donne/signore)」
●公衆トイレ⇒「バンニョ プブリコ(Bagno Pubblico)」
●ありがとう⇒「グラッツェ(Grazie!)」

よく見かける張り紙:「グアストGUASTO」の紙が貼られている場合は、「壊れている為使用禁止」という意味なので、利用できません。

※雑ネタですが、Bagnoは、海水浴の呼び方でもあるので、海水浴場では、トイレッテという言葉を使ったほうがスムーズかもしれませんね。

ローマの有料トイレ利用方法

イタリア トイレ1

入り口で指定金額を払う公衆トイレもローマではよく見かけます。

回転バー付き有料トイレ(1)コインを入れて1人ずつ入る

イタリア トイレ2

中に入るのにコインを入れて、1人ずつ回転バーで入るタイプなどもあります。写真はスペイン階段広場の公衆トイレです。

お金を入れるお皿がある有料トイレ(2)清掃人が常にいる

トイレ内に掃除をする清掃人が常時いて、トイレ使用料は記載されていないが、トイレ入り口にお金を入れるお皿が置かれているタイプ。

この場合の目安は20セント~50セントを退出時にお皿にいれれば十分です。

掃除の人が、わざと2ユーロ硬貨を入れて見本金額としていることもありますが、あくまでも気持ちの金額です。

※清掃人が常時しているトイレは、基本としてきれいに維持されています。

美術館などの施設のトイレはこのタイプの有料トイレが設置されている事が多いです。

自動ドアタイプの有料トイレ(3)おすすめしないタイプ

イタリア トイレ3

コインを投入してドアを開閉するタイプの公衆トイレ。

このタイプのご利用は避けた方が無難です。

日本ではありえないことですが、イタリアではドアが故障して中からドアが開かないかもしれない!という疑惑を持っていてくださいね。

有りえる話です・・・。

バール(BAR)など飲食店でお茶ついでに借りる

ローマの街中、どこにでもある「バール(Bar)」でトイレを借りる

イタリア人や、在住日本人は、観光中にトイレへ行きたくなったら、「バール(BAR)」へ入ります。

軽く立ち飲みコーヒー(立ち飲みコーヒーは70セント~1ユーロで飲めます)を頼むことで、トイレを借りるの事が出来ます。

日本のコンビニエンスストアのトイレを借りるような感覚なのかもしれません。

日本のコンビニのように、「どうぞトイレをご利用くださいませ」というサービス心はバール(BAR)のイタリア人店員にはありませんので、申し訳ないがお借りするという気持ちでいてくださいね。

「Posso usare il bagno?(ポッソ ウザーレ バンニョ?)」=トイレを借りてもいいですか?

このフラーゼを学んでくださいね。

トイレで使用中にノックされたときにはこういいます。

「Occupato! オクパート!(使用中です)」

バール(BAR)によっては、トイレの鍵をお店が管理するところもあります。その場合は、鍵を受け取りますので、使用後にレジの人に返します。

三越ローマでお買い物ついでにトイレを借りるもおすすめ!

切りピザ店や、ジェラート店などでは、トイレを借りることは難しいです。

ローマ市内でしたら、三越ローマ店でトイレを借りることもお勧めします。三越内でお土産をチョイスもできますね。

また、トレビの泉に近いトリトーネ通りにあるデパート「リナシャンテ」も、無料でトイレが利用できます

ホテルなどは、トイレを借すのを嫌がる所が多いですが、上記フラーゼを受け付けで伝えると貸してくれることもあります。

便座がない、紙がないのは日常茶飯事のイタリア

トイレットペーパーがないことが多いローマのトイレ

ホテルのトイレは綺麗ですが、バール(BAR)のトイレでは汚い事も多々あります。

また、「トイレの便座」が無い事も普通の事です。驚かれないように(苦笑)。

トイレットペーパーが無い事もありますので、カバンに携帯ティッシュを忘れずにね。

残念なイタリア国民意識

有料トイレ

イタリア人にとって家庭のトイレはピカピカの綺麗な状態を維持していますが、公衆トイレやバール(BAR)のトイレなど自分の所有でないトイレは、「汚いので触りたくない」という感情が先立っています。

そのため、外のトイレを汚く使用しても気にしないという方が多いのが現状です。

レストラン、美術館、大型ショップ(イータリーなど)の施設に入ったとき、なるべくトイレに寄っておく事を助言させていただきます。

旅先での緊急時にも落ち着いて安心して旅行を楽しまれてくださいませ。

 

2015年2月 ローマより  桜子

 

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