日本でも大きなニュースになっていたパリの洪水。

去年12月から始まった長雨は1月後半までに例年の2倍の降水量となりセーヌ川が氾濫。

1月27日から28日にかけての水位が通常の5倍でピークとなり、その後少しずつ水位が下がりました。

久しぶりに青空が広がった2月のはじめ、セーヌ川、名物の観光遊覧船、そしてルーブル美術館の状況などを確認してまいりましたのでご報告させていただきます!

セーヌ川の中州にある「サン=ルイ島」の様子は?

普段のサン=ルイス島の様子
普段のサン=ルイ島とセーヌ川の様子

まず訪れてみたのがパリの中心地、セーヌの中州にあるシテ島と並ぶパリ発祥の地「サン=ルイ島」。

サン=ルイ島

堤防沿いの階段は途中から水没し、通行禁止となっておりました。

階段下の小広場の街灯や木々も半分以上が水の中。

階段下の木々や街灯も水没

でも水位が下がり始めていることもあるのか、いつものサン=ルイ島らしい静寂の時間が流れていると感じました。

静かな日常を少しずつ取り戻しています

ハネムーンフォトを撮影するカップル発見!

日常の光景も戻ってきていて、島のカフェではしあわせいっぱいの様子で結婚記念写真を撮影するハネムーン・カップルの姿も見られました。

ハネムーンフォトを撮影するカップルの姿も

素晴らしい天候に恵まれてよかったですね♪

島から橋を渡って岸辺に向かってみましょう。

住民はまだ不便な生活を強いられている様子

サン=ルイス島から橋を渡り岸辺へ

ボートハウスの住民のものと思われる小型ボートが木々につながれ浮かんでおりました。

船着き場でもある堤防沿いの道路が完全に水没しているので降りれない状態。

ロープをつなげてボートハウスを行き来してる

ボードと岸辺沿いの壁にかけたこの簡易のロープのはしごで行き来をしているようです。

このように対処なさってるのを堤防沿いでたくさん見かけました。 住民の方々にとってはしばらくは不便な日々が続くのだろうな、と感じました。

水位があがり、不便を強いられる住民

一方、こちらは水が引いてきた岸辺のボートハウス。

セーヌ川岸辺のボートハウスの様子

船着き場にはセーヌのゴミが打ち上げられて氾濫。

でも2月18日のニュースで、セーヌの片づけがはじまったことが伝えられました。

ハネムーン人気のアクティビティ、クルーズ船の運行状況は?

セーヌの名物、パリへ新婚旅行に訪れるカップルの定番でもある、観光遊覧船(クルーズ)の状況はどうなっていたのでしょうか。

セーヌ川名物の観光遊覧船

ここはパリで一番有名なバトー・ムーシュの船着き場、アルマ橋のすぐそばのコンファレン ス港。

やはり船着き場が水没。

水没する船着き場の様子

人気がまったくなく、2月半ば時点でもまだセーヌは水位が完全には戻っておらず、運行が もうしばらくは出来ない状況となっておりました。

でも、2月14日のヴァレンタインデーは船を 動かさずに船内で食事だけ楽しんでもらえるようオープンしたもよう。

そして、何と2月16日の朝10時に運行が再開されました!イェイ!

そしてこちらは日本のニュースでご覧になった方も多いかと思いますが、パリの増水の際の 目安と言われるズアーブ兵の像がたつアルマ橋。

ズアーブ兵の像がたつアルマ橋

水位が足までくると川沿いの道路が水没。

腿までまでくるとセーヌ川は航行出来ないと言わ れておりますが、2月前半はまだちょっと水位がありました。

ちなみに今までで一番水位が上がったのが1910年の洪水で、なんと、肩上まできたということです。

新婚旅行でパリに来たら必ず行きたいルーブル美術館の開館状況は?

そして、ルーブル美術館。

パリ新婚旅行の定番「ルーブル美術館」は大丈夫?

1月24日の時点で、地階のイスラム美術品の棟の展示が見合わせとなっておりましたがその後 どうなっているでしょう?

入場口に行ってみました。

ルーブル美術館は開館しています

特に普段と変わらず多くの入場者が列を作っております。

地階入場口も普段とまったく変わらない賑わい。

地階イスラム美術品はしばらく閉鎖中

確認したところ、やはり地階イスラム美術品の棟はもうしばらくは閉鎖とのことでした。

でもそれ以外は通常通りで、モナ・リザもミロのヴィーナスもサモトラケのニケもレースを 編む女もハンムラビ法典も鑑賞できます。

ルーブルもほぼ通常通りになっておりました。

人気の展示物はご覧いただけます

洪水から半月以上が経ち、バトー・ムーシュも運行が再開され、セーヌ川は片づけの最終段 階。

美しいパリの街はほぼいつも通り

美しいパリの街が戻ってきました。 お天気のよい日も増えてきております! どうぞ真冬のパリを十分満喫なさってください♪